どうも、タイヘイです。
突然ですが、あなたはTVを1日にどれくらい見ますか?
僕は中学生のときは毎日3~4時間見ていたと思います。
その後、大学時代に一時期はTVのない生活を送っていましたが現在はもっぱらアニメを見るためだけに使っています。
TVがだんだんとつまらなく感じるようになったのはもちろんですが、なんとなく他の人と違う意識が高い感じになっていたのは否めません。
しかし最近、2000ページ近くある名作『カラマーゾフの兄弟』を読んでTVを見なくてもネットをしすぎるのも同じかもしれないとふと感じたのです。
そこで僕はネットをする時間を制限したらどんな効果があるかを調べてみました。
スマホの功罪。SNSは拡散には向いていても集中して物を作るのには向いていない
2010年を過ぎたあたりから本格的にスマホが普及し、TwitterやFacebook・LINEといったSNSを一日中触れていることも多くなりました。
ただ、これは必ずしも僕たちに良いことばかりを与えてくれるわけではありません。
いろんな人と瞬時にコミュニケーションを取れるのは素晴らしいですが、人生に与えるインパクトとか役立つ具合は使い方しだいだと思うのです。
特に最近ではマーケティングもだんだんと洗練されて広告も増え、流れている情報のうちほとんどがどうでも良いようなものであるような気さえします。
他愛ない友人とのやり取りも少しは必要ですが、1日中ベタベタしているわけにはいきませんしね。
特に『Dr.スランプ』や『ドラゴンボール』を支えた名編集の鳥嶋和彦氏は、良いものを作るにはクローズな空間が必要だという話をインタビューの中で展開しています。
一方で、ここ最近のヒット作である『ワンパンマン』はネット初ですし『東京喰種トーキョーグール』の石田スイ先生なども新人賞を取る前はネットで活動をしていました。
この二つは必ずしも矛盾していません。
作るのはクローズである方が良いが、広めるのはネットの方がやりやすい、ということです。
音楽ならYouTubeなど動画、漫画ならTwitterやpixivで多くの人に見てもらうことができるし、小説なら小説家になろうなど現在はかなり見てもらいやすい環境にあります。
ただ僕もそういったネット上で作品を公開したりリアルで新人賞に応募したこともあるのですが、個人的な感想として作るのはやはり一人のときの方が圧倒的にはかどるという実感があるのです。
最近の研究だと、音楽を聞きながらだと歌がないインストゥルメントでも作業の能率が下がるというものがあったりするのでやはり自分だけの時間というのは必要なのかなと改めて思います。
人間はマルチタスクには向いていない、は本当か?
SNSを含むネットはしばしばマルチタスクを思いがけず僕たちに強いてくることがあります。
これで集中力が途切れるのはしばしば。
仕事中に話しかけられるのはもちろん、電話がきたりメールがきたというポップアップが画面上に浮かぶとイラッとすることはよくあると思います。
つまり、もともと人間には複数の作業を同時・並行的にこなすマルチタスクは向いていないのです。
簡単なところでは、同じリズムで右手と四角形を左手で三角形を描くことを命じられると長時間続けることはかなり難しかったりします。
他にもギターやピアノを弾きながら歌ったりするのも訓練が必要です。
僕が最近取り組んでいるエアロバイクを漕ぎながらアニメを見るというダイエット方法があるのですが、これも普通にアニメを見ているときよりも集中力は多少なりとも落ちていることが実感できています。
音楽などは限られた時間の中で決められた動きをするので訓練すればかなり演奏と歌を同時にこなすことも可能になりますが、仕事はどうでしょうか?
毎日同じ作業をして、毎日同じ時間に同じように人に話しかけられるというようなことはあまりないのではないでしょうか。
そう、仕事だと完全に同じ状況を繰り返して慣れるということが多くはないのです。
特定の作業などは繰り返すことで習熟していきますが、何かに邪魔をされるという経験は毎回違うので中々慣れることができません。
電話を取らない、ということは難しいかもしれませんがメールチェックなどは~時間に一回など決めて行うと結果として仕事の能率はアップするような気がします。
効果的なネット断ちの方法を考える
とはいえ、普通に生活していたら今の時代ネットを完全に断つのはなかなか難しいのも事実。
仕事によっては一日中パソコンに向かっている人も多いでしょうし、エンジニアの方などは調べ物にネットを使うことも多いかと思います。
では、仕事以外を完全にネット断ちすることは可能でしょうか?
ネットで出来ることを3つに分類してみましょう。
- SNSを使った他者とのコミュニケーション
- 特定の目的を持った調べ物
- 特定の目的を持たない調べ物
主にこの3つになるかと思います。
1のSNSを使ったコミュニケーションは全部無視とかは厳しそうですね。
ただ、こちらは仕事のメールチェックと同じように時間を決めて対応するというのが役に立ちそうです。
僕が高校生くらいのときはメールでしたが、これもかなり時間を無駄にしていたように思います。
今考えるともったいないなあ、と思ったり……。
Twitterなんかはアプリから削除、もしくは通知を切ってしまってPCブラウザで開いて使わない時以外はタブから消すといった方法がオススメです。
2の特定の目的を持った調べ物は、なくすことは難しいですね。
一番ネットの使い方として役に立つ分類のものであり、できればネットを使う時間のほとんどがこれになってくれると仕事にせよ趣味にせよ成長が期待できます。
工夫の仕方としては主に二つ。
1つめは調べ物をするときはその時その時にバラけて行うのではなく、キーワードをメモ帳などに書き溜めておいていくつか溜まったら一気に調べるという方法です。
仕事などだと難しいかもしれませんが、プライベートだと役立つ方法だと思います。
2つめは検索の技術を向上させる方法です。
ネット上にある情報は役に立つものばかりでなく、役に立たないものも多い。
検索で上位表示されてもそれは変わりません。
ただ、自分の見る目を養う以外に技術的な面からこれを補う方法があったりします。
例えばGoogleで特に気にせず使っているAND検索(例:「仕事 集中力」)以外にも、OR検索(例:「集中力 OR コンセントレーション」)といった調べ方やNOT検索(例:「集中力 -趣味」)といった調べ方があったりします。
特定の情報を含める以外にも排除したりすることができるので、使いこなせるとかなり情報収集の精度や速度に差が出てきます。
Googleに関する本を読んでみたりして、これらを使いこなすと良いかと思います。
3の特定の目的を持たない調べ物は削りやすい部分です。
暇つぶしやついつい見てしまうまとめサイトやニュースサイトの巡回などがこれにあたります。
主な削減方法は2つ。
1つめはまとめサイトやニュースサイトを見る時間を決めてしまうということ。
例えば朝と夜の通勤時間だけ、お風呂に入っている間だけなどと時間を区切ってしまうと良いかと思います。
時間を区切ることで、特定の目的を持たない暇つぶしが意図的な情報収集に変化する可能性があります。
2つめは以前ならまとめサイトなどを見ていた時間に行うことを決めていつでも出来るようにしておくことです。
例えば読書ならKindleのアプリをスマホに入れてみたり、小型のKindleや文庫本を持ち歩くということですね。
注意としては慣れないうちは勉強などあまり気の進まないものに取り組まないようにすることです。
ちょっとやる気がなかったりすると、すぐに以前から続けていた楽なまとめサイトを見たりする方に逃げやすくなってしまうからです。
趣味に関する本を読んだり、気になるTEDのスピーチを動画で見るようにすると良いと思います。
いかがだったでしょうか?
ネットはとても便利ですが、本当に使いこなすのは実は難しいと思います。
ただ、効果的に使いこなすことができればスキルアップや仕事の効率化、副業で収入を増やしたり可能性は他のツールを大きく上回るのも事実です。
いきなり目的意識を持つことは難しいかもしれませんが、時間を制限したりすることは比較的やりやすいのではないでしょうか。
特に寝る前の時間帯にネットから離れるようにすると睡眠の質もアップするので、最初は大変かもしれませんがぜひ取り入れるようにしたいですね。
ありがとうございました!
ネットだけでなくギャンブルやお酒など様々な依存症について書かれています。
内容も漫画でとっつきやすくてオススメです。