英語を勉強したいけど何からやっていいか分からない……。
最近仕事が忙しい!でも資格を取らないと……。
もっと効率的な勉強方法を知りたい!
こんな悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
社会人にとっていくらあっても足りないのが時間。
そんな時間を有効活用するためにも、勉強を効率よく進めたいですよね。
というわけで、この記事では忙しい社会人に特化して効率的な勉強方法を紹介していきます。
最初にあったような、
- 「何からやっていいかわからない」という人
- 「サボりがちなので続けられる方法が良い」という人
の質問にもきちんと答えていきますよ。
また、特に社会人の勉強で人気の英語と資格の勉強については重視しました。
すぐ下の目次でわかる見出しに【英語】【資格】という風に頭につけています。
- 何からやっていいかわからない人が最初にやるべきこと
- 継続するための勉強法(勉強目的・内容・場所・時間)
- 社会人のための効率的な勉強法
- まとめ
何からやっていいかわからない人が最初にやるべきこと
まずはやる勉強内容が決まっている人から。
例えば「TOEIC」「宅建の資格」という風に目標が決まっているけれど、何をやっていいかわからない人の悩みをまず解消します。
何を勉強したら良いかわからないという人はこの記事を読む前に、
【資格かスキルか】社会人は何を勉強すれば良い?タイプ別おすすめ勉強内容を紹介
この記事を読んでみてください。
いきなり過去問を解く・アウトプットしてみる
効率を重視するなら、資格試験ならいきなり過去問を解いてみてください。
試験・ペーパーテストがないもの、例えばエクセルの勉強とか英会話やプログラミングといった勉強の場合には形に見えるアウトプットをして実際にその知識やスキルを使ってみてください。
過去問を解いたりアウトプットをすることで、自分がどこで詰まっているのか、どこまでは分かっているのかがわかります。
自分の目指すレベルとのギャップが分かったら、それを埋めることが目標になるわけですね。
全体の流れをつかむ
自分の現在のレベルがわかったら、次は目標に到達するまでの全体的な流れを把握しましょう。
簡単な方法としては、
- 動画:Youtubeなどで初心者向けのまとめ動画を見る
- ネット:その資格やスキルについてのサイトのまとめ記事を読む
- 本:初心者向けの参考書の目次を読む
というものがあげられます。
少し調べたらTwitterで詳しい人に聞いてみる、身近にいる経験者に聞いてみる、掲示板で聞いてみるという手もおすすめです。
【英語】英語上達完全マップの例を参考にする
社会人に特に人気の勉強である英語の場合、『英語上達完全マップ』という英語学習の全体の流れを解説してくれるサイトとそれをまとめた本があります。
受験英語のように読めて多少聴けるだけじゃなくて、きちんと書ける・話せるようになるためにはどうしたら良いのか?
という英語を学ぶ人にとってずっと追い求めてきた答えを与えてくれるサイトと本です。
この本とサイトもおすすめなのですが、この本の方法で実際に勉強に取り組んで英検1級・TOEIC960点と通訳の資格を取った人のサイト、
こちらを見るのが非常にわかりやすくておすすめです。
勉強時間、使った教材とかかった費用、さらに効率的にするにはどうしたら良かったかというポイントもあげてくれており、まさにいたれりつくせりですね。
英語を勉強したいけど何をしたら良いのかわからないという人は一度読んでみると良いでしょう。
勉強方法のすべてを網羅した本:『独学大全』
勉強方法をまとめた本は数多く出ています。
ですが最近、すべての勉強本を過去にする最強の勉強本、『独学大全』が発売されました。
辞書並かそれ以上に分厚く(700ページ以上)、値段もそれなりです(2800円+税)。
そのかわりに、なぜ勉強するのか、何を勉強するのか、本や資料の探し方、勉強方法とすべてを網羅しています。
本書は、賢くなり続けるのに必要なもの、すなわち学び続けるための賢さを提供するためのものである。
出典:読書猿(2020).『独学大全』ダイヤモンド社(P.28)
作者の読書猿さんはもともと勉強法について長く下のサイトで発信を続けてきた有名人。
読書猿Classic: between / beyond readers
サイトの記事を読んでみて良いと感じたら絶対に損はしません。
ただもともとこの人は本人の経験を重視するよりも、勉強法を研究してきた研究者たちの積み重ねを重視するタイプ。
学術的な文章を実用書に少し寄せた感じで、普段よく売れているビジネス書を読んでいる人の中にはやや読みにくいと感じる人もいるかもしれません。
それでもやはり、
- 他の勉強本に足りない部分を全て網羅している
- この本を使いこなせたらどんな勉強も怖くなくなる
という2点からも勉強を続けようという人にはぜひ読んでみてほしい本です。
継続するための勉強法(勉強目的・内容・場所・時間)
効率を細かく上げる勉強方法の前に、より効果の高い部分から紹介していきます。
具体的には、
- 勉強目的の考え方・やる気の出し方
- 勉強内容の選び方
- 勉強の始め方
- 勉強の続け方
です。
それぞれの紹介の中で、よく悩む人が多い勉強時間や勉強場所といった項目にも触れていきますよ。
勉強目的の考え方・やる気の出し方
勉強目的がぼんやりしている、やる気が出ない、勉強が続かない……。
一番多い悩みですね。
そんな人はまずは下の記事の質問リストに答えてみてください。
【5分でできる】社会人のための勉強の習慣を作る24の魔法の質問リスト
やる気が出ない理由は大きく2つあります。
- 疲れている、勉強が面倒
- やることがはっきりしていない
この2つです。
これに対する解決策は3つ。
- しっかりと休む、体調を整える
- 少しだけやる
- やることをはっきりさせる
この3つです。
先にあげた魔法の質問リストは「やることをはっきりさせる」を助けてくれます。
「体調を整える」は睡眠を8時間、ウォーキングを20分、糖質を摂りすぎない、をまず意識してください。これについては勉強時間の確保のところで詳しく触れます。
「少しだけやる」に関しては少しあとの「勉強を始める」の部分で触れます。
基本的にはやる気に頼るのは最初だけ、あとは習慣にしていくことが重要です。
勉強内容を選ぶ方法
ここでは大きな方針は2つ。
- 必要なものだけやる
- やりたいものだけやる
これだけです。
できたら便利、ということは無数にあります。
ですが全部をやる必要はありませんし、時間的にも不可能です。
会社で命じられていつまでに資格を取る必要がある、という場合以外は自分の興味と必要だと感じたものだけに取り組みましょう。
学校ではないので、自分でやることを決めてよいのです。
それでも何かやりたいけど何をやっていいかわからないという人は、
【資格かスキルか】社会人は何を勉強すれば良い?タイプ別おすすめ勉強内容を紹介
この記事を読んでみてください。
その人に合わせたおすすめの勉強内容が見つかるようになっています。
勉強をやり始める方法
新しく勉強を始めるとき、あるいはやる気が出ない日に勉強を始めるときはどうしたらよいか。
ここでのコツは3つ。
- 必要なもの、やりたいものからやる
- 小さく始める
- 他人の力を借りる
「必要なもの、やりたいものからやる」は勉強内容の選び方と同じですね。
学校の勉強ではないので、特に資格試験ではない場合などは自分が不要だと思うものを無理に勉強する必要はありません。
勉強を進めていくうちに、今まで無駄だと思っていたけど知ってみたくなった、必要だと気づいた、となってくる場合もあります。
最初から無理をして始められない、続けられないほうがよほど問題なのです。
「小さく始める」は勉強に限らずあらゆる習慣のコツです。
いきなり毎日3時間とか、15ページ進めるとかだとやる気がある間は良いですが、疲れてしまうと続けられなくなってしまいます。
社会人の勉強で学生と違う大きな点の一つは、
期限がないので自分のペースで進められるところ。
毎日1分、1行とあえて少ない量から取り組むことでどんなにやる気がなくても始めることができます。
そんなペースじゃとても終わらないだろうですって?
進めていけばそのうちもっとやりたくなるんです。
そうして少しずつ量を増やしていけば、毎日15分30分、5ページ10ページ、と苦労を感じずに進められるようになっていきますよ。
学校の勉強は45分とか50分とか90分とか時間を勝手に決められて、教科書が読まれる速度も先生次第。自分のペースで進めることはできません。
でも、社会人の勉強は自分のペースで進めて良いんです。
今まで勉強が苦手、嫌いだと思っていた人が実はペースがつかめないだけだった、なんてよくあることです。
「他人の力を借りる」は先生や講師以外にも様々な人の力を借りることを指します。
わかりやすい例であれば、
- スクールに通って先生・講師に学ぶ
- 大人の家庭教師を頼む
- オンライン授業で教えてもらう、質問する
といったものがあります。
一方で、
- 動画の授業を見る
- Twitterで勉強すると宣言して監視してもらう
- 家族に週1回勉強の進み具合を報告し、ご褒美か罰を与えてもらう
なんて方法も「他人の力を借りる」に入ります。
特に人に教えてもらう以外の、ペースの管理や監視をしてもらうという方法は非常に効果があります。
私は勉強を教える仕事をしています。
この仕事をしていて気づいてしまいました。
正直なところ、頑張って勉強を教えるより、勉強のペースを維持させることに力を注いだほうが数倍の効果があるようなのです。
始めることにも続けることにも効果が抜群にあるので、ぜひ一度、試してみてください。
【英語】スキマ時間の活用・他のことをしながら勉強する
特に英語に関しては、音声教材(単語帳や問題集についているCDなど)が簡単に手に入ります。
これと多くの人が持っているスマホを組み合わせるとあらゆるスキマ時間を勉強の時間にできます。
さらに、家事をしている時間や通勤で歩いている時間、運動をしている時間など手や目が使えない状況でも勉強ができるのです。
英語以外でも本を読んでくれるオーディオブックのサービス、Amazonのオーディブルなどを使えば知識を得られます。
また、自分で本を音読したものを録音してそれを聞くことも簡単です。
スマホは録音・再生が手軽で、再生速度を速くしたりも余裕。
特に面倒な復習を無駄にしていた時間で繰り返すことで、知識をより深く理解し定着させることができるのです。
勉強を続ける方法
勉強を始める方法とかぶる部分も多いですが、2つを取り上げます。
- SNSで勉強すると宣言し、毎日報告する
- 継続のための記録ノートを作る
「SNSで宣言し、報告する」は「他人の力を借りる」の一種です。
これは非常に協力な続けるためのプレッシャーになります。
注意点としては、一度サボったりウソをつくと効果が薄れてしまうところ。
難しいですが対処する方法としては、駄目なときもきちんとサボったと報告するということですね。
恥ずかしいかもしれませんが、メチャクチャ効果があります。
お金もかからないので、おすすめです。
「継続のための記録ノートを作る」はスケジュール管理のようなもの。
形式は人それぞれですが、やった日付と内容を簡単に記録していくものから、カレンダーに×をつけたり、方眼紙のようにマス目を塗っていく視覚を利用するものもあります。
個人的には幼児が自分で歯を磨いたら台紙にシールを貼るような感じで、マス目を塗りつぶしていくタイプのものが私には効果がありました。
(勉強継続のための方眼紙塗りつぶしの例)
【英語・資格】実物を見る・イベントに参加する・試験を受ける
毎日地道に勉強を続けるのも良いですが、2,3ヶ月に1回くらいは違ったことをしてリフレッシュするのもおすすめです。
受からないと分かっていてもあえて試験を受けてみる、のは結構ハードです。
お金もかかりますが点数として形に見えるので最初と比べてどれくらい進歩したかがよくわかります。
実物を見るというのはその資格やスキルを持っている人が実際に使っている場所に行ってみたり、歴史を勉強しているなら博物館や有名な事件が起きた場所を訪れてみたりするプチ修学旅行のことです。
イベントに参加するというのは、博物館とかどこか大きい組織が主催しているものばかりではありません。
興味を持っている人があつまって同じ本を読んで感想を話す読書会や、集まって勉強する勉強会は5人~10人くらいでも行えるので手軽でおすすめです。
社会人のための効率的な勉強法
効率を上げるための基本的な勉強法は学生も社会人も変わりません。
記憶や理解の面での研究を生かした科学的に効果がある方法を取り入れていきます。
しかし、使える時間が少なかったり、お金には学生より余裕があったり、勉強内容や方法の自由度が高い点は社会人と学生は異なっていますね。
ここではそんな、社会人特有の効率的な勉強方法を中心に紹介していきます。
効率的な勉強の環境
場所と時間を選ぶ
社会人は仕事に多く時間を取られます。
しかし学生と違って勉強する時間帯や場所の制約はあまり受けません。
おすすめの勉強場所については、
【合計24箇所】勉強に集中したい社会人・学生におすすめの場所リスト【無料・有料別】
この記事で有料無料別に24箇所を細かく紹介しています。
また勉強時間の確保については、
【最大毎日8時間】社会人が健康を維持しつつ勉強時間を確保する方法まとめ
この記事で確保したい勉強時間の長さ別に4つにわけて解説しています。
かけられるお金や自宅の状況や好みなどで正解はひとりひとり異なりますが、自分にあった環境を見つけていきましょう!
道具を整える
筆記用具などとは別に、勉強効率を上げるのにおすすめの道具を5つ紹介します。
- 机・椅子
- 目を温めるアイマスク
- ノイズキャンセリングイヤホン・耳栓
- デュアルディスプレイ
- Kindle Paperwhite
「机・椅子」は言わずと知れた勉強の本拠地。
ある程度、値段のするものを買うというのもおすすめですが、それ以上に簡単でおすすめなのは部屋を模様替えして配置を変えること。
具体的には、普通の人がするように壁に向かって勉強するのではなくて、社長室のように入り口に向かって勉強するように机の位置を変えます。
心理的な効果のせいか、人間って背中が空いているよりも壁の方が安心できるようです。なんとなくソワソワしていたのがなくなって、勉強しやすくなります。
私の教えている小学生・中学生・高校生に何人か試してもらいましたが、ほとんどの子で効果があったので間違いないと思います。
ぜひ試してみてください。
「目を温めるアイマスク」はコスパが最強の勉強グッズです。
1000円~2000円くらいで買えて、USBから電源を取れるのでパソコンがあればいつでも使えます(モバイルバッテリーでもOK)。
勉強ってどうしても本を読んだり画面を見つめたり、目を酷使することになります。
でも実は勉強して脳が疲れることはほとんどないらしいのです。
同じことや分からないことを続けて飽きてしまったか、目が疲れたり座りっぱなしで身体が固くなるのが疲れを感じる原因だとのこと。
特に歳を重ねると、目の疲労は強く感じるようになるのでしっかりとケアをしてあげてください。
外を散歩したり運動するのも効果的ですが、アイマスクだと雨の日や夜も気軽に使うことができて便利です。
レンジで温めるものよりUSB式の方が楽に使えて便利です。
「ノイズキャンセリングイヤホン・耳栓」は最近買った中ではベストヒット商品。
ここ最近、ケーブルのないワイヤレスでしかも周囲の音を消してくれるノイズキャンセリング機能を持つイヤホンの性能がググッと向上しました。
室内で外の音が小さくなるのはもちろん、電車の中でも音が1/5くらいになるイメージです。
これは勉強に集中しやすくなるだけではなくて、自然と英語の勉強でのリスニングやリラックスに音楽を聞いたりするときの音量が小さくなるのも重要。
あまり音を大きくしなくてすむので、耳へのダメージが減るのです。
電車の中でたまに周囲に音が漏れるような爆音で音楽を聞いている人がいますが、あれって実は耳にすごく悪いんですよ。
目と同じく、耳も消耗品なので大事に使ってあげるためにもちょっと値段はしますがノイズキャンセリングイヤホンはおすすめです。
周囲の音を遮断するだけなら耳栓も効果的ですね。
個人的には耳栓は寝るときに使うようにしたら眠りが深くなったので、勉強以外で重宝しています。
AirPods Proはここ最近の「買ってよかった」商品でもベスト3に入ります。
とにかく静かで感動。外を歩くときは周囲の音を取り込むモードで使うと安全。
「デュアルディスプレイ」はパソコンでもう2枚以上のモニターを使うこと。
プログラミングやデザイン、動画編集といったパソコンを使ったスキルを学ぶ上で非常に役立ちます。
画面が一つ増えただけで作業効率がそんなに変わるのか?
と疑問に思うかも知れませんが、場合によっては44%効率がアップするとのこと。
私も仕事でデュアルディスプレイにしてから、地味だけど明らかに生産性が上がりました。
とにかく画面の切り替えが減るので1回1回の時間短縮もあるんですが、それ以上に思考が途切れないのが大きいんですよね。
なるべく複数の仕事を同時にこなすマルチタスクの状況を減らして集中力と注意力が維持される感じです。
パソコンで勉強をする人はぜひ。
「Kindle Paperwhite」はAmazonの出している電子書籍。
かなりたくさんの本が電子化されていて本の置く場所が減るのもありますが、それだけならスマホやパソコンでもKindleの本は読めます。
Kindle Paperwhiteの優れている所。
それは優しい光で目に良いという点。
スマホやパソコン、タブレットを使ったりテレビを見ていると画面から独特の光、ブルーライトが出ます。
このブルーライトが目を疲れさせてしまう原因のひとつなのですが、Kindle Paperwhiteは電子インクという独自の表示方法を使っていてこの光がほとんどゼロなのです。
Amazonのサイトとかで見てもわかりにくいんですが、実際に実物を見比べてみると一瞬でわかります。
正直な所、資格試験とかしっかり理解したり覚えたりするタイプの勉強だとまだ紙の本が便利かな、と思います。
ただ、本を読んで知識を頭に入れる勉強、ビジネス書を読むのも含めてKindle Paperwhiteの方が私はもうメインになりました。
小説とかマンガもほとんどKindle Paperwhiteで読むようになりました。
タブレットやスマホと違ってバッテリーが2,3週間持つのもおすすめポイントです。
集中できるように時間を区切る:ポモドーロ・テクニック
人によって集中できる時間には差がありますし、訓練によっても変わります。
しかしそれでも1時間とか2時間の連続した集中は無理だという見方が強いようです。
勉強時間の管理のテクニックの中でも人気なのが25分集中し、5分休むというポモドーロ・テクニック。
この合計30分のサイクルを4回繰り返し、2時間経ったら30分の大休憩を取るのが基本的なポモドーロ・テクニックです。
(独学大全でも紹介されています)
私も特に自宅での勉強や仕事はなかなか集中できずに困っていました。
慣れないうちは、
なかなか集中できない。
集中が続かない。
家族に急に声をかけられて集中が途切れる。
非常にストレスでした。
ポモドーロ・テクニックも実は知っていて最初に試したのですが、そもそも最初の25分の集中すらできない……。
ではどうやってポモドーロ・テクニックを使えるようにしたかというと、25分ではなくてもっと短い時間から始めたのです。
最初は1分半、
一週間経って3分、
また一週間経って7分半、
次の一週間で15分……。
1ヶ月ほどかけて25分・5分のポモドーロ・テクニックの時間がこなせるようになり、さらに1ヶ月で余裕でこなせるようになりました。
これは先に触れた「小さく始める」の実例ですね。
学生だと試験の日程が動かせないので最初勉強に慣れるまで1ヶ月かけたりは難しいですが、社会人なら1ヶ月くらい誤差です。
むしろ、普通にやっていたら続かないところを1ヶ月で克服できたっていうのは長期的に見たら非常に効率が良いと思います。
個人的に見つけたポモドーロ・テクニックのコツは、この25分でやることをメモに書き出してこなせたら次々にチェックを入れていくことです。
次にやることをメモ。
終わったらチェックを入れる。
こうしたらやるべきことが明確になり、仕事も勉強も集中が深くなってこなせる量も増えました。
できる量は増えているのに集中力が散漫にならないせいか、疲れにくくなるのも良かったです。
オンライン作業会をする
家では会社と違って集中できない。
その大きな理由は人の目がないからです。
じゃあ、家に人の目を持ってきましょう。
最近流行りのZoomや定番のSkypeといったアプリを使って知り合いやSNSで見つけた勉強仲間とオンライン作業会(勉強会)をしてみるのです。
先に触れた「SNSを使って勉強を宣言・報告する」の一種で、「他人の力を借りる」の要素もあるのでさらに強力です。
別に顔を出す必要はないので、思ったより気軽にできますよ。
Lineでグループを作って今から勉強する、みたいなのも全然アリです。
効率的に読む方法
動画も増えましたが、本に比べるとネットにアップされている知識はまだまだ限られています。
そこでここでは勉強の中心になることが多い「読むこと」を効率的にする方法を紹介します。
必要なところだけ読む:レバレッジリーディング
小説のような娯楽の要素が強いものと異なり、勉強では最初から最後まで全部を読む必要はありません。
特に学校の授業ではかなり細かく教科書を見ていきますが、自分で勉強する場合は飛ばしても良いし、読む順番も自由にしてよいのです。
年間300冊以上読んでいるみたいな読書家の人がたまにいますよね?
時間を読書に大量に当てている本好きの人も一部にはいます。
ですが会社の経営者だったりコンサルタントの仕事をしていたり、どう考えてもそんなに読書に時間を当てられないはずの人も多いです。
そういう人の多くが身につけているのがレバレッジリーディングという読み方。
簡単に言ってしまえば「目的を持って読む。必要な部分以外は飛ばす」。
という本の読み方です。
(独学大全であれば「転読」と「掬読」を合わせたような技法です)
とは言っても、それだけではなかなか実践するのは難しい。
なのでここではレバレッジリーディングに重要な、簡単に読書の効率を上げるポイントを2つ上げましょう。
- 「この本から学びたいことは何か? その答えは?」をメモする
- 目次をマインドマップ化し、どこに答えがあるかあたりをつける
「学びたいこと、その答えをメモする」は言葉の通り。
レバレッジリーディングの目的を目に見えるように形にするだけで非常にやりやすくなります。
言ってしまえば、国語のテストで設問を読んでから本文を読んで解く方法です。
「目次を読んでマインドマップ化する」は答えを見つける手がかりになります。
マインドマップという元はアイデアの整理や理解と記憶を深めるための技法があります。
まずはこの技を使って本の全体ではなくて目次から全体の流れをつかむと、だいたいどこに何が書いてあるのかがわかるようになります。
(目次を整理する場合、マインドマップの書き方自体はパソコンのフリーソフトを使って手早く済ませるのがおすすめです)
この方法に慣れると、本屋や図書館で自分のほしい情報が載っていそうな本を見つけるのが非常にやりやすくなります。
この2つの方法は読書の時間を圧縮して勉強効率を上げるだけでなく、頭から全部本を読む場合でも理解度を高めてくれるので日常的に使うのがおすすめですよ。
読書法の本はたくさんありますが、たくさん本を読みたい人、多読に関してはまずこれを読むのがおすすめです。
先に紹介した独学大全にも当然この方法があげられていますが、こちらの方がより特化して書かれています。
理解できるまで繰り返す:7回読み
内容を理解したり、覚えるためには何回くらい読めば良いんだろう?
それに答えてくれるのが7回読み勉強法です。
東大を主席で卒業し、国家公務員として働き、今は弁護士として活躍する山口真由さんが唱えている方法なので説得力もバツグン。
やり方はシンプルで、7回読むだけ。
というわけではなもちろんありません。
重要なのはレバレッジリーディングのように目次を重視し、全体の流れをつかむこと。
そして最初の3周はあまり理解できなくてもスピードを出して流し読み。
4,5周目で普通のスピードで読み、最後の6,7周目で内容を自分の頭で要約しながら読んでいきます。
重要なのは気合を入れて最初からじっくり読むのではなく、薄い読みを何度も繰り返すこと。
読みやすいマンガでさえ、4,5回読んで隠されていた事実や伏線に気づくことがあります。
普通の本や参考書であれば情報量は膨大。
それをしっかりと理解・記憶するために回数を重ねるのです。
個人的なおすすめは、最初の数周はスピードを上げるために時間制限を設けること。
(独学大全の「限読」。そもそも何回も繰り返し読むのは独学大全の前提みたいなもの)
普通に読んだら1ページ1分かかるのであれば、1ページ5秒とか10秒。
もし10ページを1分で読めるのであれば10分で100ページ、20分で200ページ読めることになります。
何度も読むことが前提の教科書や資格試験の参考書、単語帳などはこれくらいの薄く速い読みを最初にすると内容が入ってきやすくなりますよ。
シンプルだけどものすごい効果があるのでおすすめ。
独学大全の本の読み方の部分にも当然同じ要素が含まれています。
回数を重視するのが7回読みのわかりやすい特徴です。
参考書が合わなければすぐ変える
学校と社会人の勉強が大きく異なるのは、教科書を指定されないこと。
多くの場合、一つの資格試験でもさまざまな参考書が出ています。
情報が古くて間違っているというような場合はもちろん変えるべきですし、自分にとって文章がわかりにくい、レイアウトが見にくいという場合にも気軽に変えてOKです。
お金がかかるのが難点なので、気になる人はネットの通販ではなくて本屋や図書館でしっかり内容を確かめてから買うのがおすすめですね。
Amazonなんかは中身をある程度は確認できることが多いですが、勉強に慣れないうちは内容以上にレイアウトや色の使い方など見た目のデザインが重要だったりします。
電子書籍(Kindle・スマホ・タブレット)を使う
電子書籍、主にAmazonのKindleが優れているのは先に紹介した目に優しい部分だけではありません。
文字の大きさが変えられたり、読んでいる間にメモをつけてそれをあとからまとめて確認したり、スマホのアプリなら読み上げ機能が使えたりするのです。
特に本を読むのに慣れていない人はこの読み上げ機能がおすすめ。
読み上げ機能を聴きながら1周目にサラッと目を通すと、2周目以降に自分の力だけで読んでも非常に楽に読み進めることができます。
デメリットとしては漢字の読み間違えが結構あるのと、図や表が多い本を読むのにはあまり向いていないこと。
図や表が多い本はもともと文字が少なめで読みやすかったりすれば良いですが、読み間違えは困りますね。
そういう人はもし出ているならオーディブル版を使ってみましょう。
プロの方が音読してくれているので、非常に聞き取りやすくなっています。
【英語】多読する
英語のわかりやすい勉強法の一つに多読というものがあります。
読んで字のごとく、とにかく大量に簡単な本を読むことで英語を学んでいく方法です。
普通の勉強法だと、例えば英検の級ごとに長文の入った問題集を1冊ずつこなすこととかが多いですよね。
多読はもっと低いレベルから大量に本を読むことで自然と単語力・文法力・読解力をつけていく方法です。
最初はそれこそ子ども用の絵本から。
お話のある絵本ではなく、絵とものの名前が書いてあるような単語を覚えることから始めます。
単語が分かるようになったらお話のある絵本を。
それに慣れたな、簡単に読めるなと思えるくらいになったら小学校低学年向け。
さらに慣れたな小学校高学年向け、といった感じで進めていきます。
すごく自然に英語を学べるのはなんとなく分かってもらえるかと思いますが、ものすごい数の本を読むよね?と疑問に思うかもしれません。
その通りで、多読は想定されたレベルの終了までに200冊ぐらいを読むことになります。
最終的なレベルは、わかりやすいものでいうと『ハリー・ポッター』シリーズが読めるレベル。
日本語版を読んだことのある人なら分かると思いますが(映画を見た人もだいたいイメージつかめるかもしれませんが)、『ハリー・ポッター』が読めるならだいたいの普通の本が読めるはずです。
ただ、よく考えると勉強時間自体はそれほど莫大にはならないんですよ。
普通の本を1冊読むのに私たちは2時間から3時間くらいかかることが多いです。
多読で読む本は内容は優しく、上級の手前までの7割くらいはページ数も短いのです。
結果として、200冊読んだとしてもかかる時間は200時間くらい。
1日1時間読書するだけで、7ヶ月くらいで『ハリー・ポッター』が読めるようになるとしたら勉強法としては画期的すぎます。
ちなみに、中学生の英語の時間は現在3年間で約315時間で今後420時間になるそうです。
この中学レベルの英語をそれなりに身に着けた子が英検3級レベルなんですが、『ハリー・ポッター』なんて到底読めるレベルじゃありません。
唯一のデメリットが、お金がかかること。
1冊500円としても10万円、1000円なら20万円かかります。
図書館を上手く使ったり、一定レベルを超えたら英語版のWikipediaやニュースを読むなどすると多少は節約できるかも。
多読サークルのようなものが上手く見つかれば本を借りれるかもしれませんね。
【資格】過去問から取り組む
資格の勉強に関しては合格を目指すという目的がはっきりしています。
なので、過去問を勉強の中心に置いた方が本番の練習にもなりますし圧倒的に効率が良くなります。
できれば問題ごとの難易度がわかる過去問の問題集を使い、簡単な問題から解いていきます。
そして答えと解説を読み、それでもわからなければ参考書のその部分を読んで知識をつけていくのです。
一周目は一番簡単な問題だけ、二週目は普通の難易度も、三周目は難しい問題までという風に少しずつできる範囲を増やしていくわけですね。
このやり方には、
- 一周で全部読まなくて良いのでつまづきにくい、早く終わる
- 問題を解けるようになる、理解するという目的がはっきりしていて効率が良い
という利点があります。
学校のカリキュラムなどに従わなくて良い、社会人特有の勉強法ですね。
非常に効率的でおすすめです。
効率的にノートを取る、書くための方法
社会人の勉強にノートは不要?
確かにそう主張する人も少なくないですね。
手書きは時間がかかるしその割に効果がものすごいかというと、それほどでもありません。
ですがそれはあくまで学校の授業のように聞いたことをそのままノートに取るのが目的になってしまった場合のこと。
効率的に使えばより深い理解と記憶をノートは私たちにもたらしてくれるのです。
ノートを取る理由は主に2つ。
- 継続のためのスケジュール管理や勉強した量・時間を分かるようにする
- 深い理解や記憶のための利用
継続に関しては既に触れました。
独学大全にも様々な方法が触れられているので読んでみてください。
ここでは「深い理解や記憶のためのノートの取り方・書き方」について紹介します。
マインドマップを書く
社会人の勉強は講義を受けるよりも、自分で資格試験の過去問を問題を解いたり、エクセルの操作方法を調べるなど課題を解決するのにいきなり直結することが多いです。
ここで重要なのは、参考書を読むときも含めて学校の授業でノートを取るようなとり方はしなくて良いということです。
その上でどうやってノートを書くのか。
効率読むための部分で触れましたが、マインドマップは全体の理解、各要素の関係性、個別の項目の記憶などほぼすべての状況に役立ちます。
中心となるテーマを決め、そこから派生させるように関連したキーワードを広げていくのがマインドマップの基本形です。
無料のフリーソフトなども今では充実しており、紙のノートでなくてもパソコンで手軽に試すことができます。
理解と速度を重視するならパソコンで文字を中心にしたマインドマップを。
複雑な関係の理解と覚えることを重視するなら手書きでイラストを入れたマインドマップを書きましょう。
もっと丁寧で見栄えの良いノートのとり方は無数にあります。
ですが時間に追われる社会人にとってはまずはマインドマップを試してみてください。
かけた時間と効果のコスパは一番のはずです。
問読ノート・メモを作る
問読(といどく)は独学大全で紹介されている読み方の一種です。
本の見出しを問いの形に変換し、その答えを探して読み、見つけたら答えを要約します。
例:英語学習の場合
参考書の見出し:不定詞
変換した問い :不定詞って何?
答え :
多くの場合、「to+動詞の原型」で表される文法の用法。
動詞を名詞・形容詞・副詞として使うことができる3つの用法がある。
例文:To play baseball is fun.(野球をするのは楽しい)
例えばこんな感じにまとめます。
問読は読む速度と理解度を上げる読むためのテクニックです。
ですがノートに書き込むことで効率よく復習できる問題集にもなります。
(資格試験なら過去問を解き)マインドマップでキーワードを拾い上げ、各キーワードの関係性をつかんだら、キーワードを問読に変換したノートを作り、復習で見返す。
ほとんどの勉強はこれだけで身につけることができるでしょう。
問読ノートの良いところは、紙のノートに限らずパソコンやスマホと非常に相性が良い点にあります。
暗記帳アプリやEvernoteのようなアプリと組み合わせることで、必要な部分だけを集めた効率的な問題集を一括で管理しつつ使うことができるのです。
また場合によってはノートである必要すらなく、スマホに問いと答えを吹き込んだ音声を録音するという方法もあります。
他のことをしながら勉強ができるので、時間の有効活用にもつながりますね。
同じ本を2冊買って1冊をノート代わりにする
本への書き込みを奨める人は数多くいます。
ですが、いざ自分がやるとなると本へ書き込みするのって結構ためらってしまいますよね。
でもやっぱり、本に書き込みできるメリットって少なからずあるんですよ。
理解にも記憶にも良いですし、本に直接書き込めば同じことをノートに書くより手間がかかりません。
このちょっとした手間が馬鹿にならなくて、書き込みができるなら書き込んだほうが効率が思った以上に変わってくるんですよね。
でも慣れないうちは変なことを書き込んでしまったり、読み返すなら書き込みが無いほうが良いと思うこともあるのも事実。
じゃあどうしたら良いかというと、同じ本を2冊買えばよいのです。
一冊はノート代わりに自分の考えたことや疑問点をガンガン書き込み、もう一冊はまっさらな気持ちで読みたいときに使います。
2冊買うのはもったいない、と思う人もいるでしょう。私もです。
だからこの方法はすべての本に使うんじゃなくて、何回も読む価値がある、実際に何度も読んでいるという本だけにおすすめします。
ちなみにKindleのような電子書籍だとメモを付けたり消したりもできます。
ただこちらはメモと本の内容を同時に見たり、図を書き込んだりが難しいというデメリットもあるので使い分けかなと思います。
ちょっと書き込みを試してみたいと思ったときは、まずは電子書籍で試してみると良いかもしれません。
効率的に覚える方法
資格試験だと特にしっかりと覚えることは重要です。
一方で、エクセルの使い方などは仕事中にネットを見たり本を見ながらもできるでしょう。
ですがやはり基礎的な部分は何も見ずに使えるくらいでないと、難しい部分がそもそも理解できなかったり覚えないほうが逆に効率が悪いこともあるのです。
基本的な記憶の方法については、独学大全に46の記憶法をまとめたリストがありますし、さらに大きく5つ記憶についての項目を設けてくれています。
なのでこの記事では、
- ここまで触れてきた勉強法を生かした記憶方
- おすすめのアプリやスマホの使い方
を中心に紹介します。
【英語・資格】Ankiを使う
スマホ・パソコン・タブレットで使える暗記系アプリの中の最高峰がAnkiです。
もし一つだけ勉強用のアプリを選べと言われたらAnkiをおすすめします。
Ankiが優れているポイント
- 覚える効率を上げるために必要な面倒なスケジュール管理が自動
- シンプルな単語帳形式で使える
- 文字以外に音声も画像も入れられる
- パソコン・スマホ・タブレットでデータを共有できる
- 使っている人が多く、他の人が作った単語帳を使える
iPhoneとiPad版のみ有料で3000円くらいするのですが、それ以外は無料。
シンプルに使えるけれど使いこなせばできることはすごく広い。
このアプリがあれば暗記は全部任せてしまっても大丈夫です。
英語・資格試験はもとより、他のあらゆる勉強にも効果的でおすすめのアプリです。
マインドマップ+問読ノートで復習する
この記事で紹介しているマインドマップと問読ノート、もしくはメモは書いて覚えるだけではなく、復習して覚えるにも非常に使いやすいです。
マインドマップは紙で書いても写真を撮ってスマホで復習が可能。
問読ノートを最初からEvernoteのようなアプリにまとめれば一括して問題集として持ち歩きができます。
さらに先にも少し触れましたが、おすすめは問読ノートを音読して録音して聞く方法。
- 問読ノートの問いを読む
- 5秒から10秒待つ
- 問読ノートをの答えを読む
これを録音するだけで通勤中、家事をしながらなどほとんどの場面で復習ができるのです。
ほとんどの場合、覚えられないのはそもそも回数が少ないから。
それを克服するためには地味ですが空き時間を使って復習をこなすのが結局一番効率が良いのです。
ポモドーロ・テクニックに復習を組み込む
この記事でも紹介した、独学大全にも項目のある勉強時間の管理法、ポモドーロ・テクニック。
これに復習を組み込むことで、新しい項目の勉強と復習をバランス良く同時にこなせるようになります。
記憶を強化するための重要な要素である、「時間を置く」「繰り返す」が含まれているので効率もアップ。
これは独学大全の35ミニッツ・モジュールを応用した方法です。
(35分を単位として効率よく覚えるために新しい勉強と復習を組み合わせた勉強法)
35分では集中力がもたない人のために、ここではポモドーロ・テクニックの基本的な25分に時間を調整します。
具体的には、
- 0分~15分:新規項目の学習
- 15分~16分30秒:復習の準備
- 16分30秒~18分:昨日の復習
- 18分~19分30秒:1週間前の復習
- 19分30秒~21分:1ヶ月前の復習
- 21分~25分:今日の復習
という流れです。
時間の管理が多少面倒なので、連続でこの6回のタイマーが起動するように設定できるアプリを使うと良いでしょう。
復習自体は毎日の学習内容を紙のノートにまとめて日付を書いておいたりしおりを挟むと楽です。
Evernoteなどノート系アプリの場合は復習の回数や日付をタイトルに書いておけば簡単に検索できます。
ここでも復習を問読ノートと合わせればさらに効果的ですよ!
効率的に使う・アウトプットする
ここまで紹介してきた勉強法は多くがアウトプットを意識したり組み合わせたものでした。
インプットする意識だと人間はそもそも物事を覚えにくく、アウトプットをした方が理解も記憶もしやすいからです。
最後にこれまでの勉強をさらに深く効率的に身につけるためのアウトプットの方法を紹介します。
仕事で使う
シンプルかつ究極的の方法ですが、仕事を始めとして使わざるを得ない状況で使った知識やスキルは非常に強く定着します。
エクセルやパワーポイントのような業務用のソフトの知識やスキルは特にそれが明らかです。
ここでは必要性の強いものからさらに一歩踏み込みます。
ロジカルシンキングのような必須ではないけれど勉強したスキルを実際に仕事で使ってみましょう。
エクセルの使い方などは意識せずとも必要なら使います。
ですが特にコミュニケーションや考え方といったようなスキルは知識だけでは身につきません。
意識して普段から使うことでだんだんと使えるようになっていきます。
コツとしては、最初から完璧を目指さないこと。
学生時代に一回聞いて、「わかった!」と思った授業でも練習問題が一回で完璧に全部解けることなんてすくなかったはずです。
社会人と言わず、すべての人にとって実際に使い始めるかどうかが一番大きな壁の一つ。
ぜひ仕事や生活の中で学んだことを積極的に使ってみてください。
【英語・資格】音声に吹き込む
ここまででも何度も触れてきましたが、スマホはアウトプットには最強のアイテムです。
聴き直さなくても、録音アプリに音声を吹き込むだけで非常に理解と記憶が深くなります。
特に英語の勉強に関しては音読する機会も多く、自分の発音を客観視するという意味でも効果があります。
多読と組み合わせて、オーディブルに無い本を音読して移動時間に聴くという方法もいいですね。
資格試験の勉強でもおすすめしている問読と組み合わせて音声に吹き込んで復習するのが効果的。
他のアウトプットと異なり、他の人に見られたり聞かれたりせずにできるというのも恥ずかしいと思う人にとってはおすすめな理由の一つです。
【英語・資格】SNS・ブログで発信する
最近ではブログやSNSでの情報発信も非常に簡単になりました。
勉強内容を発信するには自分なりに内容を理解・消化する必要があるので、非常に効果的です。
副業のためのスキルを身につけようと勉強する人も多いですが、ブログで情報を発信する場合、勉強自体がお金を生んでくれることもあります。
情報発信部分がメインになってしまって肝心の勉強時間が取れなくなるんじゃないか、ですって?
確かにブログのデザインをキレイにするのが楽しくなってしまうとか、その可能性はゼロではありませんね。
ですがアウトプットすること自体が目的になると、むしろ思った以上に勉強の進み具合は早くなります。
そして何より見落としがちな細かい部分に注意が行き届くようになります。
学校の小テストなら60点でいいやとしていたのが、95点取ってさらに間違えた部分まで調べて発信するようになる感じです。
アウトプットの中ではインターネットでの情報発信は匿名がOKなので比較的やりやすいと思います。
自分の書いた記事なんて誰も読まないのでは?と思うかもしれませんが、新しく出た教材の感想や、例えばプログラミングだと環境がすぐ変わるので情報はいつでも需要がありますよ。
特にプログラミングなどIT系のスキルの場合、この情報発信自体が実力の証明になることもあります。
あまり手間をかけたくないという人はTwitterなどSNSで、しっかり理解を深めたい、副業にもつなげたいという人にはブログがおすすめです。
動画で発信する
最近では芸能人のYoutuberもかなり増えましたね。
勉強している社会人は勉強した内容や勉強している様子を動画として発信するのもアウトプットの方法のひとつです。
撮影機材自体はスマホがあれば撮るのは難しくありません。
もちろん動画編集に凝るとブログ以上に大変です。
ただプロにもよく使われる有名な編集ソフトは月額5000円以下なので、ちょっと役に立つ趣味と思えば悪くないとは思いませんか?
Youtuberの多くは顔出しをしていますが合成音声を使っても良いですし、手元だけを撮影するという手法もあるのでプライバシー自体は守る方法はあります。
重要なのは動画で発信しようとすると非常に深い理解が求められるという点。
動画発信のためには確実に身についたという自信、一段上のレベルから勉強内容を見下ろせる実力が必要になります。
勉強しながらの情報発信は予備校の先生の授業のような内容に重心を置いたものではなくて、勉強の過程をメインとしたもののほうが良いかもしれませんね。
まとめ
- 勉強に困ったら独学大全に頼ろう
- 効率よく学ぶためにはアウトプットを重視するのが大事
- スマホを使い倒せば勉強効率はメチャクチャ上がる
自分にあった道具や方法を見つけて、効率よく勉強していきましょう!
最後にもう一度だけ独学大全のリンクを張っておきます。
あらゆる勉強に役立つ最強の勉強本です。