凡才ですから

凡才だから努力して一日ひとつだけ強くなる。

運動をしてもすぐに体重が減らない理由

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どうも、タイヘイです。

 

現在僕は100日で40キロやせるというダイエットチャレンジを行っています。

 

今のところ10日で7キロ強の減量に成功していますが、そろそろスタートダッシュの余分な水分が抜ける時期が終わり厳しくなってきそうです。

 

そんなダイエットの最中、カロリーの計算上は運動した直後なので体重が200~300グラム減っているはずなのに運動前と同じ数字を指すという経験をしたのです。

 

これは一体なぜなのか?

 

調べてみると脂肪の燃焼と排出プロセスが深く関わっていることを知ったので解説していきます。

 

汗をかかない運動では体重は減らない?

よく勘違いされるのが、運動の前と後で体重を計ったときに1kgくらいズドンと減っているからカロリー消費がすごく大きいというもの。

 

実は、これはほとんどが汗が外に出ただけなのです。

 

例えば体重100kgの人が1時間で10km走るとおそらくシャツは汗でびしょびしょになります。

体重は2kgくらい落ちていてもおかしくありません。

 

しかし、カロリー計算としては消費されたカロリーはわずかに1000kcal程度。

大きいですが脂肪1kgが7200kcalなので減る体重は本来138gにしか過ぎないはずなのです。

 

この場合は飲み物を飲んだり食事をすることで水分を吸収し、やがて体重はこの138g程度の減量結果に落ち着きます。

 

 

一方で僕が行っているダイエットは主にエアロバイクでジョギングほど汗をかきません。

今の僕の体重で1時間もジョギングしたらシャツに染み込んだ汗を絞れるほどになるはずですが、エアロバイクだと2時間以上漕いでもタオルで拭えるくらいしか汗は出ないのです。

 

しかしカロリーはしっかり消費しているはずで、蓄えた脂肪は計算上では少なくとも100g、多ければ200gくらいは減っているはずなのに運動の前後で体重が変化していないことに気づきました。

 

ですがここ10日のダイエットではしっかりと成果が出ています。

 

これは一体どういうことなのでしょうか?

 

脂肪は分解されると二酸化炭素と水になる!

高校の化学っぽい話になりますが、脂肪からエネルギーを取り出そうとするとき体内ではどんな変化が起きているかを簡単に説明します。

 

脂肪→運動で使うエネルギー+二酸化炭素+水

 

身体の中では変化が起こり、上の式のような現象が起きているのです。

 

脂肪から生み出されたエネルギーは運動で消費され消えてなくなりますが、二酸化炭素と水はすぐに排出されるわけではありません。

 

二酸化炭素と水の割合はおよそ80:20もしくは85:15程度です。

 

この変化のためには酸素を取り入れることが必要で、呼吸を通して脂肪が化学変化を起こして燃えていくのをイメージしてください。

 

ただ、脂肪がなくなってもこの二酸化炭素と水がすぐに排出されるわけではないのです。

 

 

おならが出るのはやせた証拠!?

水は汗や尿と一緒に排出されるのは分かりやすいと思いますが、変化した物質の中で割合の大きい二酸化炭素はそんなにすぐには外に出ないようなのです。

 

運動をしたら排出する二酸化炭素の量は1日に150gから200g程度にアップするという研究結果がありますが、これだけだと1ヶ月に1.5kgしか体重は減らない計算になってしまいます。

 

水分が抜けるとしても合計で2kg程度になりますが、実際に4kgくらい1ヶ月で体重が減る人は少なくありません。

 

これに対する分かりやすい解答は、ダイエットの初期に身体に蓄えられていた水分や胃の中にあった食べ物が食事制限で減るというものです。

 

これは短期のダイエットでしばしば起こる現象ですが、これでも説明できないことがあるのです。

 

2ヶ月、3ヶ月と3~4kgを安定して減らすことはそこそこ大変ですが無理ではありません。

 

そして最初の1ヶ月はともかく、2ヶ月目や3ヶ月目になると流石にスタートダッシュの水分が抜ける分というのはもうないはずなのです。

 

このことからも、先の研究だけでは全てが説明できていないことがお分かりになられるかと思います。

 

 

では一体、どのように二酸化炭素は体の外に排出されているのでしょうか?

 

おそらく正しいのは、運動をしている一時的な呼吸だけでなく24時間の呼吸の中で自然に二酸化炭素を排出する量が増えているというもの。

 

50kgの人の場合でさえ、人は1日に20kgもの呼吸を行います。

 

普段はく息の中で二酸化炭素の割合は5~6%とされていますが、やせるときはもう少しこの幅が大きくなるとすればかなり排出量が増えるのです。

 

例えば20kgの5%は1kgですが6%だと1.2kgになり、もし7%までいけば1.4kgになります。

 

もし100kgの人が運動をまったくせずに断食を行ったとしたら1日に減るカロリーは2400kcal程度。

減る脂肪の量は300g強になります。

 

これくらいなら普段の呼吸の割合が少し変わる程度で自然に排出されるのではないでしょうか?

 

また、個人的な感想ですがダイエットを始めてからおならが出やすくなった気がします。

 

もしかしたら二酸化炭素がおならとして排出されている可能性もあるかもしれませんね(笑)。

 

ダイエットをしている人はおならを下手に我慢せず、二酸化炭素を排出してやせると考えると良いかもしれませんよ。

 

 

 

 

いかがだったでしょうか?

 

身体の仕組みを知ってみると、体重測定の前日などに激しく運動をしても実は脂肪は排出されていないという衝撃の事実が明らかになります。

 

ただ汗をかくことで見た目の体重は減りますし、食事を抜くのも実は胃の中が空っぽになるので1kgくらいなら比較的簡単に、ちょっと無理をすれば2日で3kgくらい測定のときだけ体重を落としたりすることは不可能ではなかったりします。

 

ですが2kgも3kgも脂肪が1日や2日で減るということはまずありえないので、その点はしっかり認識しておく必要があります。

 

正しい知識を身に着けてダイエットを成功に導きましょう!

 

 

ありがとうございました!

 

 

ダイエットには栄養学以上に生理学の基礎知識があると良いですね。

分かりやすくまとめてあるのでオススメの本です。