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凡才ですから

凡才だから努力して一日ひとつだけ強くなる。スキル獲得とオタク知識の情報発信と記録。

ビジネスにおいて1番は必ずしも正しくない?

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どうも、タイヘイです。

 

かつて事業仕分けで蓮舫議員が言い放った、

「2位じゃダメなんでしょうか?」

というセリフを覚えているでしょうか。

 

いろいろ話題のつきない彼女の議員生活は置いておくことにして、今日はビジネスにおいては1番を取ることが必ずしも正しくないという面白いアイデアを本で読んだので紹介しようと思います。

 

1番を取れた理由はリスクを取りすぎたから?

ビジネスにおいて1番を取ることが正しくないという分析には『ヤバイ経営学』という本の中で出会いました。

 

一般的には優れた業績を上げることは評価されることですし、否定されるはずがないと思いますがなぜ正しくないのでしょうか?

 

それは、1番を取るすなわち高リターンを得ることができたのは必要以上のリスクを取った結果である可能性があるからです。

 

グラフで簡単に説明します。

縦軸がそのリターンを得られる確率、横軸がリターンの大きさです。

 

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このグラフではリターンの平均値がゼロとなっていて最も取る確率が大きく、平均から離れて高いリターンと低いリターンを得られる確率はだんだん小さくなっています。

 

じゃんけんで言うなら引き分けの確率が高くて、連続で勝ち続けたり負け続けたりする確率は低いということですね。

 

ビジネスでは取る戦略によってこのグラフの形が変化します。

 

つまりグラフで見られるように低いリスクで低いリターンか高いリスクで高いリターンを選べるというわけです。

 

これは投資でも同じことです。

一つの株を選んで買うとリスクが高くリターンも大きくなりますし、特定の業界の株を複数買うとどこかが経営をミスしてもどこかが上手くいくこともありリターンは小さくなりますがリスクは低くなります。

また、インデックス投資のように市場全体を見るのであればさらにリスクとリターンは一般的には低くなるのです。

 

このことを考慮すると、1番になった会社はもしかしたらリスクを過剰に取った結果運良くリターンを得られたに過ぎないかもしれない。というのが『ヤバイ経営学』で語られている内容です。

 

例えば200の小さな会社があったとして、100が低リスク低リターン、100が高リスク高リターンの戦略を取ったとしたら。

 

低リスク低リターン:

10社が赤字、80社が普通の儲け、10社が黒字

 

高リスク高リターン:

5社が大赤字、15社が大赤字、60社が普通の儲け、15社が黒字、5社が大幅な黒字

 

利益の分布はイメージとしては上のような感じになるのです。

 

さらに、雑誌やTVで取り上げられるのはこの中でも特に成功した大幅な黒字の会社です。

実際には高いリスクを取ったことで倒産した会社がその影にいたりするのはあまり注目されませんが、大事なことだと思いませんか?

 

 

結果の1番と目標の1番

もちろん1番を目指すことは悪いことではありません。

特にスポーツなどではたくさんのプロ選手やオリンピックに出場する選手がいますが、実力が1番と2番であまり変わらなくても知名度は大きく異なります。

 

ビジネスでも1番を取ることで2番を取った時とは売上の数字以上に大きな変化があるのは事実です。

 

ただ、それとリスクを無視することは別の話。

 

実際には低リスク低リターンと高リスク高リターンというキレイな分かれ方はせず、宣伝費を使う額を1000万円にするか5000万円にするか1億円にするかといった風に取られる施策は段階的に変わることが多いです。

 

売上が伸び悩むようになった商品をすっぱり切り捨てて、新商品に全振りするというのは反対も大きいのは想像に難くないですよね。

 

1番を目指すという目標があって、結果として1番を取るその間には、1番を取るための戦略があるのです。

 

そこにさらに1年か5年か10年かといった目標を達成するまでの期間の設定なども合わさってリスクとリターンを考えた戦略を取ることが経営者には求められます。

 

 

 

目にしやすいのは結果の1番ですが、それにとらわれるとスポーツでドーピングをする選手のように足元をすくわれてしまうかもしれません。

 

一発逆転を狙うよりコツコツ積み重ねたほうが良いこともたくさんあることを忘れないようにしたいですね。 

 

ありがとうございました!

 

 

リスクとリターン以外にも面白いアイデアがたくさん詰まった良本です。