凡才ですから

凡才だから努力して一日ひとつだけ強くなる。

正解するカドは他人事じゃないかもしれない

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どうも、タイヘイです。

 

今期のアニメの中でも異色のSF作『正解するカド』。

 

作中では異次元の存在、ヤハクィザシュニナとの接触を経て無限のエネルギーを供給する物質ワムが日本に与えられるという先が読めない展開が続いています。

 

ただのアニメと甘く見てはいけません。

 

脚本を務めるのは『know』で日本SF大賞にもノミネートされた経験もある野崎まど氏なのです。

 

物語も中盤に差し掛かり、5話ではキーアイテムであるワムに関して驚きの進展がありました。

 

アニメオリジナルということもあり、毎週ハラハラしてしまいますね。

 

今日はそんな『正解するカド』を深読みしてみようと思います。

 

無限のエネルギーよりも先に訪れそうな問題はすぐそこに

『正解するカド』の中で人々はワムという無限のエネルギーを取り出せる、既存の火力・水力・原子力などあらゆる発電を無意味にする物質を手にします。

 

これは世界のエネルギー事情や国家間の経済バランスを大きく変化させる劇薬。

 

SFにありがちな思考実験として見ることももちろんできるのですが、もしもこの話をメタファー(暗喩)として見るなら僕たちはもっと真剣に考えるべきことがあります。

 

それは、AIの発達によるロボットの普及です。

 

チェスはだいぶ前にコンピュータの方が人間よりも強くなりましたが、将棋や囲碁などの複雑なボードゲームもついにトッププロがコンピュータに勝てなくなり始めました。

 

競技としての側面を持つ将棋などが廃れるとはいいませんが、ここまでAIが発達してしまうと単純労働はどんどん人がする仕事ではなくなっていくのは自然の流れです。

 

パソコンの普及以前と以後で事務系の仕事は結構な割合が効率化され、人間がする仕事は少なくなったはずです。

 

今後はAIやロボットの進化でさらにその流れが進み、もっと分かりやすい形で仕事がなくなっていくことが予想されます。

 

ここからは特に早いうちに無くなりそうな仕事、既になくなりつつある仕事について考えてみます。

 

コンビニレジの自動化と単純労働の消滅

どう考えても決められた作業だけをこなす単純労働はなくなりそうです。

 

中でもアルバイトの代名詞とも言える、レジ打ちがなくなるのはそれほど遠くないかもしれないのです。

 

スーパーなどでは既にイオンなどが一部のレジをセルフレジにしていることはご存知かもしれませんが、実はバーコードを使わない電子タグの実証実験がローソンの一部店舗で開始されています。

 


ヤバイ……!

 

袋詰も自動でされていますし、思った以上にガチで「自動」です。

 

コンビニだとレジ打ちは全体の仕事のうち、1/4程度になるとのこと。

それが全て自動レジに置き換わったら単純計算でアルバイトの4人に1人がクビになるってことです。

 

もちろんそれ以外の仕事が急になくなるわけではないですが、5人に1人とか10人に1人とか仕事がなくなるくらいならありそうだと思いませんか?

 

 

レジがここまで自動化できるなら、工場でお弁当におかずを詰める仕事とか、いちご大福の生地にいちごを載せるだけの仕事とかどんどんなくなっていくのも遠くなさそうです。

 

逆に工事現場の作業とかは実は細かい移動とか天候の影響もあるので実は置き換わるのに時間がかかるかも……?

 

自動運転の普及と運送業界

グーグルの自動運転は開発が停止されたこともあり、まだまだ車は人が運転するものだとは思っていませんか?

 

その認識は大きく現実と異なります。

実は、すでに自動運転は実験段階ではありません。

 

日産から販売されているミニバン、セレナに自動運転技術「プロパイロット」がもう搭載されています。

 


ヤバイ。

 

まだまだ高速とか一部の道路でしか使えないといっても、既に実用化されて売られてるんですよ。

 

これ、法律とかどうなってるんですかね?

 

ハンドルから手をしばらく離すと止まるらしいので今のところは問題ないみたいですけど、国会で話題になったとか聞いたことないですし絶対に国は対応できてませんよ。

 

今の勢いでいったら遅くても2040年くらいまでに自動運転が普及してもおかしくなさそうです。

 

今年生まれた子が大学を卒業する頃には、タクシードライバーとかトラックとかバスの運転手の仕事が大きく変わる可能性があるんじゃないでしょうか?

 

クロネコヤマトが通販の普及で人手が足りなくて値上げを発表したり1万人を新規に採用しようとしてますが、20年後には逆に人が余る可能性も……?

 

営業という仕事は既になくなりつつある?

家に来る一番面倒な客、訪問販売。

まだまだ休日には1回くらい来るという人も多いかもしれませんが、実はめちゃくちゃ減っています。

 

どれくらい減っているかというと、平成8年をピークにここ20年くらいでおよそ半分になっているのです(日本訪問販売協会の資料)。

 

だいたいこれって価格.comが登場して有名になっていったのと時系列的に一致します。

 

ネットが普及して商品に対する情報を消費者が得やすくなったんですね。

 

いやいや、訪問販売が減ったとしても企業向けの営業はまだまだ残るよって思うかもしれません。

 

一体いつから―――――――企業向け営業がネットに取って代わられていないと錯覚していた?

 

企業向け価格.comとでも言うべき「アイミツ」ってサービスがあります。

税理士とかホームページ制作とかコピー機のレンタルとかをまとめて見積もりできるサイトです。

 

ここの運営元は今年(2017年)の2月で従業員数30人のベンチャーなんですけど、発注総額がサービス開始から半年で10億円、その後2年で300億超えてるんですよね……。

 

これ、全部置き換わるとは言いませんが間違いなく今後の法人営業のスタンダードになりますよ。

 

ロボットとかAIとはちょっと違いますけど、個人向けも法人向けもITの発展でなくなりつつある仕事だと考えて良さそうです。

 

 

 

いかがだったでしょうか?

 

考えていた以上にロボットとかAIの影響って大きそうだと思いませんか?

 

今後のキャリアを考える時は一見関係ないように思える技術の進歩とかにも注意したほうがいいかもしれません。

 

AIの進化だけでなく、色々と考えさせられる『正解するカド』の今後の展開からも目が離せませんね。

 

ありがとうございました!

 

 

前日譚の0話も配信されているので『正解するカド』を見るにはAmazonプライムビデオがオススメですよ!