どうも、タイヘイです。
最近はNISAだとか確定拠出年金だとかふるさと納税など、いろいろなところでお金の話がされるようになりましたね。
ですが学校でおしえてくれるわけではないし、前にもこのブログで記事にしましたがお金ってどう学んだら良いのかがわかりにくいものです。
お金について考えていてふと思ったのですが、そもそも社会に出る前にあなたは
親の年収がいくらなのか知っていましたか?
僕は大学に入った直後に初めて知りました。
今日はなぜ親の年収を知らない子供が多いのかについて考えてみます。
大学の授業料・奨学金で初めて知る現実
僕もそうでしたが多くの人が親の年収を初めて知るのは奨学金を借りることになるタイミングだと思います。
奨学金には親の所得を証明する書類の提出が必要で、借りる必要があるよと説明しなければいけないんですね。
これは大学の授業料が高校までに比べるとかなり高いことが影響しています。
公立高校なら3年で教科書代とか修学旅行の積立とかぜんぶ含めて100万円くらいかかりますが、国立大学は単純に授業料だけで4年で250万くらいかかると思ってください。
私立だとこの1.5倍から2倍以上かかります。
まあなかなか払えない金額ですよね。
そんなわけで財布のひもを握るお母さんが先を見越して貯金をちゃんとしていなかったりすると、子供は奨学金を借りることになり、そこで初めて親の年収を知るわけです。
これは数字としてみても親の年収を知る機会の中でかなり多い部類に入ります。
下の記事によると、奨学金を借りている人の割合はバブル崩壊後の1992年が22%くらいだったのに対し、2014年で50%以上まで急上昇しています。
大学生の奨学金受給者率推移をグラフ化してみる(2016年)(最新) - ガベージニュース
ただ、人生は何が起こるかわかりません。
正直なところ社会に出る前に借金を負うというのは結構きついものがあります。
自己責任ではもちろんありますが、そもそも判断する基準になるお金の教育を受けていないんだけど……という意見にきちんと答えているのを見たことがありませんし。
ではなぜ奨学金を借りるか借りないかというところまで親は子供に年収を隠すのでしょうか?
安心感とプライドの両天秤?
親のロジックとしてありそうなのが、
子供にお金の心配をさせたくない。というものでしょう。
でも、奨学金を借りる必要がある時点でそもそも安心させられてないですよね……?
子供をそこそこの大学に入れようとする親って、中学受験の有無はともかく、高校は進学校に行かせるでしょうし受験期には塾とかも行かせています。
お金の計算ができないはずがないとは思うのですが、大学の授業料はここ40年で年間50万円増えています(学部4年間で200万)。
大卒の親の場合、自分のときの経験が邪魔をして現状を上手く把握できていないということはあるかもしれません。
まあでも実際、自分の年収を知られたくないっていうプライドが8割以上っていうのが本音ですよね?
残りの2割がお金の話をするのは何となく卑しいと思う世間の空気だったり、最初にあげた子供への安心感とかなはずです。
でもそんな理由でお金の話をしないのって、逆に損をしていると思うんですよ。
家で予算会議したっていいじゃない
正直な話、子供を真剣に勉強させたかったらめちゃくちゃ効果のあるコスパの良い方法の一つってお金の話を真剣にすることだと思うのです。
ウチは私立に行かせるお金ないからね!
じゃ子供には効果はほとんどありません。周りが進学してるからなんとかなるだろうと思っています。
でも、国立と私立のパンフレットを取り寄せてかかる金額を試算した上で今の年収や家にある貯金の全てを提示したらどうでしょう?
あ、これマジにならないとアカンやつや……。
って考えると思うんです。
将棋マンガ「3月のライオン」で主人公のプロ棋士桐山零くんがとある理由からヒロインの家に乗り込んで予算会議をたくらむ場面があります。
実際には零くんは我に返って中止したわけですが、子供にお金のことをわからせたいならやってみたらいいと思うのです。
もちろん、これを学びたい!とか目標を見つけてそれに向かって勉強するのが一番だとは思うのですが、そう出来る子って少ないですし高校生くらいになるともう親が与えられる目標でもないですよね。
お金のことを話すとお父さんがタバコをやめる必要があるとか、お母さんのランチ代かかりすぎ疑惑とかいろいろなあなあでやってた部分が明らかになって息苦しいかもしれません。
でも、子供が家事を手伝ってくれるきっかけになったりすると思うんですよ。
昼食をコンビニで買うのをやめてお弁当を作ったりとか。
あるいは予備校に行かずに自分で勉強するからその分を一部お小遣いにするとか。
家族が真剣に話す機会ってあんまりないですし、お金のことを考える習慣がついていると就活とかも効率よく進められる副次効果もあるかも?
子供側からはなかなか切り出しにくい話でもあるので、ぜひ親側から一度は話をしてほしいものです。
ありがとうございました!
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