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【まとめ・書評・感想】『やめてみた。 本当に必要なものが見えてくる、暮らし方・考え方』【Kindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)】

電子書籍を読む男性の写真

 

この記事で分かること

・読むのにかかる時間

・本の良いところ

・本の気になったところ

・本の評価

 

 

ネットの普及で気軽に公開する人が増え、特に増えたのが「エッセイ漫画」。

夫婦生活や子育て、サラリーマンの日常などを描いた人気ジャンルです。

 

今回紹介するのは、

『やめてみた。 本当に必要なものが見えてくる、暮らし方・考え方』。

 

いわゆるものを持たないシンプルな暮らし、ミニマリスト本かと思ったら良い意味で期待を裏切られました。

 

この本の本質は、

「普通の女性が幼い頃から自分自身と周りにかけられてきた「呪い」のような思い込みを解いていく

ことにあります。

 

絵はクセがなくて非常に読みやすいし内容も極端な所がなくてスッと入ってきます。

自分に自信がない人、日常生活でモヤモヤを感じることが多い人には男女問わずおすすめの一冊です。

 

 

 

読むのが面倒な人のためのまとめ

・自分に自信のない女性が幼いころからかけられてきた「呪い」を解いていく本
・その手段としての「ものを減らす」「今までの悪い考え方を捨てる」
・極端な意見や行動がなくて優しい感じ
・エッセイマンガ形式で読みやすいけど情報量はたっぷり

 

 

読むのにかかる時間

 

速い人:15分~30分くらい

ゆっくりな人:30分~1時間くらい

 

ページ数は120ページでそこまで多くも少なくもありません。

各エピソードはエッセイ漫画形式で長くても10ページくらい。
テンポ良く話が進み、情報量もちょうどよいのでスラスラ読めます。

 

メインとなるエピソードの合間に、扉絵的に過去にやめたものの短い1ページ程度の話も入ります。
こちらも気づきがあってクドくない良い感じ。

 

マンガや文章を読むのに慣れている読むのが速い人は15~30分程度。
読むのがゆっくりな人でも1時間もあれば読めると思います。

 

 

本の良いところ

いわゆるミニマリスト本、ではない「呪い」を解く本

この本は「可能な限り持ち物を減らすのが偉い原理主義」みたいな、

いわゆるミニマリスト本ではありません

 

では何について書いてあるかというと、

・幼い頃に異性の同級生にからかわれた言葉

・自分自身の体型へのコンプレックスとそこからくる思い込み

といった「呪いのような考え方」をものを使うのをやめたり減らしたりすることをきっかけとして変えていく話です。

 

ものを捨てたり使うのをやめるときに一番の壁となるのは利便性とかではなく、

当たり前だと思っていたり自然に染み付いてしまった考え方そのもの

なんですよね。

 

この本はそういった「呪い」を解くちょっとした手助けになってくれます。

 

 

この本の半分は優しさでできています

 

この本は数あるエッセイ漫画の中でも圧倒的に読みやすいです。

 

その理由は作者さんによる細部まで行き渡った「優しさ」と「気遣い」。

 

具体的には、

・絵がシンプルで読みやすい(現代版ちびまる子っぽい感じ)

・話のテンポが非常に良い

・ページごとの情報量が適切で内容がスッと入ってくる

・凄い悪人が出てこないので読んでも疲れない

・極端な考えがないのでモヤッとしない

といった点が意識されています。

 

読みやすさだけでいったらここ数年読んだ漫画全体の中でもトップクラスだと思います。

 

アマゾンランキングで1位を取ったのも納得です(Kindle部門)。

 

 

極端ではないからこそ自分に合わせて受け入れやすい

極まったミニマリストだと、

「冷蔵庫も洗濯機もいらない」

みたいなことを言い出します。

 

ですがさすがにこれは生活に支障が出るし、抵抗感を感じます。

 

一方でこの本は、

「無意識にいると思っていたものを捨てるというよりやめる」

「必要に応じて使うことはやめないし、数を減らすだけのこともある」

「むしろそれまで似合わないと思いこんでいた服を新しく買うこともある」

といった感じで非常に現実に即したゆるい感じです。

 

ですが、このユルさがあるからこそ今の当たり前を変える挑戦をしようと思えるのだと思います。

 

個人的にスゴく素敵だな~とか参考になるな思ったのは、

・人間関係は「やめる」のではなく「休む」

・砂糖は固まるので袋では買わない、必要に応じてスティックシュガーを使う

といった部分。

 

 

自分に合わせて今の当たり前を見直していって、生活を豊かにできるといいですね。

 

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本の気になったところ

KindlePaperwhiteだと余白が大きくて若干絵が小さい

これがほとんど唯一の気になった点ですね。

私はここ数年、部屋の収納スペースを取られないようなるべく電子書籍で本を買うようにしています。

 

特に目への負担が少ないKindlePaperwhiteを使って読んでいるのですが、

この本はおそらく原稿の状態で余白部分が広く取ってあって、ちょっと絵が小さく感じました。

 

紙で読んだり、大きめのタブレットで読むなら気にならないかもしれませんが、私の環境だと少し気になりました。

 

とはいえ、漫画の絵自体はスッキリしているシンプルな感じで、文字もあまり詰め込まれていないのは助かりました。

 

多少気になるかな~というくらいで、読むのがしんどい、というほどではなかったです。

 

 

 

 

旦那さん、人間がめちゃめちゃできてる感……

内容的にはあえて触れるほどマイナスなポイントはほぼないんですが、

旦那さんがかなり心が広くて優しいタイプ

なんじゃないかな~というのはちょっと思いました。

 

(一度怒るシーンありますけど、それはみんなイラッとするだろっていう場面だったのでノーカン)

 

絵のタッチとか話の持っていきかたが上手かったりであまり感じなかったのですが、

元ヘビースモーカーな点とか、結構時間の使い方粗いかも、

とかは他の作家さんだともっと気になったと思います。

 

毒のある作風だったら全然評価が変わったかもしれません。

 

そのあたりは作家さんの実力とか編集さんのお手柄、ということで。

 

 

 

結論:本の評価は誰にでも自信を持って超おすすめ

 

というわけで、ここまでを踏まえて本の評価を星0~5個で評価してみます。

(星5は自分の中で歴史に残るレベルなので年1冊とかレベルです)

 

読みやすさ:★★★★☆

エッセイ漫画の中でも非常に読みやすい。Kindle Paperwhiteだと絵が少し小さめ

 

情報量: ★★★☆☆

120ページだがエピソードはたっぷり。学問寄りではなく普通の人の個人の経験

 

読んでよかった度: ★★★★☆

ストーリーの合間合間にハッと気付かされる感じで良い

 

値段: ★★★★★

Kindle Unlimitedの読み放題対象。普通に電子版を買っても130円は安すぎる

 

おすすめ度 ★★★★☆

人に自信を持って読むのをおすすめできる

 

 

全体的に超おすすめ。

誰にでも自信を持っておすすめできる一冊です。

 

特に自分の暮らしとか考え方をちょっと見直してみたいかな?

とか

なんか普段からモヤッとすることが多いかも?

と思っている人は是非読んで見てほしいです。

 

心がほっこりするし、自分も何か変えてみようかな、と前向きな気持にさせてくれます。

 

 

 

 

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漫画を読むにはPaperwhiteよりOasisの方が画面が大きくて良いです。