どうも、タイヘイです。
最近では小学生の夢にもなっているYouTuber。
そんな彼らの中でも頭一つ抜けているのが「ヒカキン」です。
僕はニコニコ動画を見て育った世代なので、もともとYouTuberには詳しくありません。
ですがそんな僕にも「ヒカキン」と「はじめしゃちょー」の二人の名前だけは入ってきていました。
これって冷静に考えたらすごいことですよ。
だって、ニコニコ動画のゲーム実況者の名前をニコニコを見ずにYouTubeだけ見ている人が知っているってたぶんありえないですもの。
今回週刊少年マガジンにヒカキンのこれまでを漫画にした「HIKAKIN物語」が掲載されたことでいろいろなYouTuberの動画を見てみたのですが、やはりヒカキンが頭一つ抜けていると素直に感じました。
なぜヒカキンの動画は面白いのか?
今日はその謎に迫ろうと思います。
オリンピックを目指した過去と挫折
ヒカキンが昔、オリンピックを目指していたって知っていましたか?
結構驚きですよね。
実はヒカキンが生まれたのはスキー場の多い新潟県。
そんな土地柄もあって小学3年生の頃からヒカキンはスキージャンプを習い始めました。
スキージャンプってちょっと他のスポーツと違ってスマートなイメージがありますが、実はかなりの体育会系です。
高い場所から飛ぶ度胸もいりますし、ヒカキンの場合はジャンプだけでなくクロスカントリーと合わせたコンバインドという複合競技にも挑戦していました。
クロスカントリーっていうと、冬のオリンピックでちょっとくらいは見たことがあるかもしれません。
簡単に言ってしまうとスキーを履いたままするマラソンみたいなものです。
当時のルールだとコースの長さは15kmくらいだったよう。
もうほとんど陸上競技ですね。そりゃあ鍛えられます。
そんなヒカキンですが、小学生の頃はスキーでも結構いい成績を残していたようです。
ですが、中学高校と続けるうちにだんだんとヒカキンより凄い選手が出てきて自分の力に限界を感じ始めます。
そうは言っても、ヒカキンは大学に行こうと思えばスキーの推薦で行けるくらいの実力者なのです。
そんなヒカキンが9年間も続けたスキーを諦めて選んだ道は――?
「好きなこと」だけじゃない社会人経験とのバランス
ヒカキンは高校卒業後、スキーを引退して上京。
スーパーの社員として働き始めました。
今の姿からはちょっと考えられませんよねw
ですが、これには理由がありました。
小学6年生の頃にTVでやっていた「ハモネプ」を見ていたヒカキンはヒューマンビートボックス(ボイパ=ボイスパーカッション)と出会って衝撃を受けました。
中学高校とヒカキンはスキー以外の時間をほとんどこのヒューマンビートボックスの練習にあてていました。
そして掲示板サイトにヒューマンビートボックスの音声をアップし、この頃から「ヒカキン」として活動を始めていたのです。
YouTubeで一番古いヒカキンのヒューマンビートボックスの動画は2007年のもの。
ちょうど上京の前後くらいにYouTubeに進出しています。
その動画がこちら。
(今と別人みたいですねw)
この動画から3年後、ヒカキンはスーパマリオの音楽をビートボックスで再現した動画で大ヒット!
それまでカッコイイヒューマンビートボックスを目指していたヒカキンは「人に楽しんでもらう」という新しい方向に目覚めました。
事実、マリオ動画ヒットの翌年から現在のいろんな商品を紹介したりするおもしろ動画の投稿を始めています。
ほぼ毎日のように動画を投稿。すると2011年末にはYouTubeのチャンネル視聴者数で日本一に!
YouTubeからの広告収入も給料を超えたのでスーパーを退職し、YouTubeだけで生きていくようになりました。
面白いことに、「好きなことで、生きていく」で有名なYouTuberのボスみたいなヒカキンは実は社会人経験が4~5年くらいあるんですよね。
面白い動画を作るYouTuberはたくさんいますけど、ヒカキンの動画って他のYouTuberと違ってほとんど炎上したことがありません。
この、誰にでも受け入れられるセンスはスキーやヒューマンビートボックスという「好きなこと」を頑張ってきたことと、スーパーの店員という「地味な社会人経験」を続けてきたことのバランスが実は根っこの部分にあるような気がします。
YouTuberになるために必要なもの
最後に、ここまで漫画や動画から調べたヒカキンの情報から人気YouTuberになるために必要なものは何かを考えてみます。
1.誰にも負けない自分だけの武器
ヒカキンの場合、代名詞とも言える動画最初の「ブンブン♪」は10年以上練習を積み重ねてきたヒューマンビートボックスから来ています。
もともと人前で話すのが得意ではなかったヒカキンですが、他の人には真似出来ない武器があったんですね。
YouTuberになりたい人は、
「自分の得意なことってなんだろう?」
ということをよく考えてそれを武器にするのが人気者への第一歩ではないでしょうか。
2.「好きなこと以外」も武器にする!
ヒカキンがスーパーで働いていたことを先に話しましたが、これは本来ヒカキンがやりたかったことではありません。
ですが、ヒカキンはこの「好きなこと以外」のスーパーの仕事もしっかりと動画作成に活かしています。
ヒカキン動画で数が多い「商品の紹介」はスーパーで働いて得た知識や経験を元に生み出されていたのです。
もちろん全部が全部役に立ったわけではないと思いますが、面白い動画を作ろうと一日中考えていたらそうなってしまうんでしょうね。
毎日8時間とか10時間働いていたら動画を作れる時間は多くても3時間とかですが、仕事も活かせるなら全然違ってくるはずです。
学校に通っている人は授業の内容とか先生や友達の喋り方、今何が流行っているのかとかをしっかり見ていると動画を作るのに役立つんじゃないでしょうか。
3.毎日少しずつ進化!
ヒカキンはもともと人前で話すのが得意ではありませんでした。
そんなヒカキンがなぜここまで人気になったかというと、毎日少しずつ進化してきたから。
初めてのおもしろ動画がこちら(2011年)。
進化したヒカキンがこちら(2015年)。
「ブンブン♪」もそうですけど、喋り方もめちゃくちゃ聞き取りやすくなってます。
しかも動画自体も最初にオープニングみたいのが入ったり、いろいろなエフェクトがかけられていて、すごく見やすくなっているのがわかります。
今の動画が完璧なものではなくて、もっと面白くするにはどうしたらいいのか?
それを追求して少しずつ成長していくことがYouTuberには必要なんですね。
最後に、ヒカキンの動画が面白い理由を簡単にまとめてみます。
- 夢を追いかけた9年間と挫折で得た人間的な深み
- ヒューマンビートボックスで鍛えた誰にも負けない武器と社会人経験で得たバランス感覚
- 好きなこともそれ以外も武器にして毎日少しずつ進化していく貪欲さ
たぶん、この3つの要素のうちどれか一つだけでもあれば面白い動画を作れると思います。
それが3つもあるヒカキンが作っているのだから面白い動画が出来るのは当たり前ですよね。
そしておそらく動画を作るだけじゃなく、いろんなことにこの面白い理由は当てはめられるはず。
あなたも何かを作るときはヒカキンの動画を見てどうやったら面白くなるかを考えてみたら良いかもしれませんよ。
ありがとうございました!
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