やせられない理由は、本気じゃないからだ――。
そんな言葉に傷つき、ずっと自分を責めてきたんじゃありませんか?
いろいろなダイエット方法を試し、お金をかけ、少し成果が出たらリバウンド。
頑張ってもどうせ自分はやせられないんだ……。
そんな風に無力感を抱えて生きてきたんじゃありませんか?
……実は私も小さい頃から肥満気味で、いろいろなダイエットを試してきました。
運動部に入っていた頃はほとんど休みもなく、毎日練習や試合があったおかげで人並みの体型になりました。
ですがそれがずっと続くわけではありません。
受験や進学、就職を通して運動を止めた身体は脂肪を蓄え、元の体重の1.5倍以上。
100kg以上になってしまったのです。
何とか得た職にも影響が出てきます。
仕事で病み、自分の生活と人生を見つめ直して再び取り組み始めたダイエット。
そんな中でついに、
この方法なら確実にやせられる……!
というダイエットの今まで触れられていない真実に私は気づきました。
体型にずっと悩んできた過去の自分を応援する気持ちで、私が知ったダイエットに一番大切なことをシェアさせて頂きます。
あなたがやせられない理由の8割はあなたのせいじゃない。
まずは感覚ではなく数字から見てみます。
厚生労働省のデータに寄ると、ここ30年で肥満の子供の割合は2倍に増加しています。
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000083878.pdf
成人でも、男性の肥満率は10%ほども増加しているのです。
これが今回の私の主張、個人の努力だけではなく社会全体にやせられない原因があると言う根拠の大元になります。
では具体的に肥満が増えた理由にはどんな要因があるのでしょうか?
まずはそれをひとつひとつ考えていきましょう。
学校・仕事によるストレス
実はここ30年、週休2日が多くの企業で導入されるようになり、意外にも全体を見ると労働時間は減少しています。
給与も2000年ごろまでは伸びており、その後下がっていますが実は労働時間の減少の方が大きかったりするのです。
ですが目に見えやすい数字だけでなく、仕事の内容にも気を配らないといけません。
文部科学省のデータによると、教員の精神疾患による休職者は増えています。
民間の企業も同じ傾向にあるとは一概には言えませんが、社会全体がストレスを強く感じるものになっているという一つの根拠になるでしょう。
教員が休職するということは、自然と同じく学校で長い時間を過ごす生徒も強いストレスを感じている可能性も高くなります。
このストレスと肥満には関係があるのではないでしょうか?
学校教育を受けてきたあなたもきっとそう。
これが、あなたがやせられない理由のひとつです。
安価で手軽に食べ物が買えてしまう環境
コンビニの数は登場からずっと増え続けており、コンビニが普及する前より気軽に食べ物が買えてしまう環境になっています。
【主要8社】コンビニの国内店舗数推移をグラフ化(1983年~)
学校の帰りにスーパーに寄る生徒はあまりいないと思いますが、コンビニには寄ることはあるかと思います。
これは何気ない生活の変化にも思えますが、毎日お菓子を一袋多く食べているとしたらカロリー的には1ヶ月で1kg。
1年で場合によっては10kg以上体重が増加する計算になるのです。
仕事帰りにスーパーに寄るのは面倒くさくてもコンビニには寄るという人もいるのではないでしょうか?
Amazonや楽天といったネット通販も普及し、コンビニも含めて非常に手軽に食べ物が手に入る環境。
これが、あなたがやせられない原因のひとつです。
マーケティング・マスメディアによる過剰な情報
コンビニのCMや新商品のリリースなどを見ると、実はえげつないほどに企業が私たちに食べ物を買わせようとしていることに気づきます。
おにぎり100円セール、700円くじ、おでん・中華まんくらいだったホットスナックが今や淹れたてのコーヒー・ドーナッツ・焼き鳥など……。
しかし、ダイエットをうたったサービスのCMは増えましたが、普通のスポーツウェアやシューズの広告はそこまで増えていないと思いませんか?
広告が悪とは言いませんが、食事と運動のバランスで考えると明らかにメディアの情報は食事に偏りがあるのは間違いありません。
マスメディアや企業のマーケティング活動。
これも、あなたのやせられない理由の一つなのです。
親の食に対する態度
これはあくまで主観的な感覚なのですが、親の食に対する態度は子供の肥満に大きく影響を与えていると私は考えています。
もちろんこのご時世です。
全部を全部、手作りにしろなんて仕事も大変なストレス社会の中では責められません。
ですが、もし先に述べたように社会全体が太りやすい環境になっているとしたらそこには注意が必要なのです。
親が子供の頃より買食いがしやすいなら家でのおやつは減らすべきですし、共働きで食事の準備が雑になるなら子供にしっかりと自炊を教えるべきではないでしょうか?
社会の変化に対する最大の防波堤は家庭なのです。
あなたがやせられないのは、親の食に対する無理解が理由の一つだと思うのです。
やせられない理由は分かった。さて、自分はどうしようか?
ここまでやせられない4つの理由を上げてきました。
もしここにあなたの責任を含めるとしたら、やせられない理由は5つ。
この5つの理由を等分したらあなたの責任は2割。
つまり、やせられない理由の8割はあなたのせいではないのです。
やせにくい世の中だ。
やせられない理由は自分だけにあるんじゃない。
それは、わかった。
さて、わかった上であなたはどうしたいですか?
やせるのなんて無理だと諦めないで下さい。
ここでちょっとした思考実験をしてみましょう。
もしあなたが無人島に置き去りにされて1年間過ごすことになったら、必ずやせられる。
あなたは1年間、無人島で生きていかないといけなくなりました。
幸いにも食べられる木の実などが記された図鑑、ナイフやテント・火種や調理器具などの道具は整っています。
島には十分な実りがあり、猛獣はいません。
怪我は気をつけなければいけませんが病気にはかからないとします。
もしここで1年過ごしたとしたら、どうでしょう?
想像して下さい。
毎日やるべきことは飲み水と食料の確保だけ。
それも最初は戸惑いますが、慣れれば半日もかかりません。
時間が膨大に余るので、ちょっと娯楽を追加しましょう。
楽器、漫画を含む本、絵を描く道具などアナログな娯楽が詰まったコンテナが次々に漂着しました。
たっぷりと睡眠を取れますし、人間関係のストレスもありません。
そう、これは一種のバカンスだと思って下さい。
あなたに食べ物を買わせようとするものは何もないのだけが特徴です。
どうでしょうか?
調味料もなんとか作った塩以外ありません。
果物や木の実、魚や貝だけの食事です。
無理をして食べようとは思わないでしょう。
それよりのんびりしたり、本を読んだり趣味を楽しむはずです。
あなたはきっと、必ずやせられるとおもいませんか?
そう、あなたは環境が変わればやせられるはずなのです。
もし1年で目標体重になれたら3億円もらえるとしたら、必ずやせられる。
え?
そんな無人島なんてありえないって?
じゃあ、次はこうしましょう。
10兆円の資産を持つ世界的大富豪が、趣味で社会実験を行います。
やせたら3億円もらえるとしたら、人は自分の意思でやせられるか?
というものです。
あなたはその対象に運良く選ばれました。
実験に参加する条件は3つ。
1つ目は今の年収1年分(年収が300万以下なら最低300万)を先に渡す代わりに仕事を辞めること。
(勤め先への連絡は大富豪のエージェントが行ってくれます)
2つ目は目標設定を勝手に決められることです。
あなたの身長から100を引いて0.85をかけたのが目標体重です。
(160cmなら51kg、170cmなら59.5kg、180cmなら68kg)
もし目標まで今の体重が50kg以上離れている場合は、50kgの減量を目標とします。
3つ目は、毎月体重を計測し、中間目標をある程度達成すること。
目標までそれほど離れていない人は目標体重まで1年もかからないでしょう。
ですが、途中は何もせずに最後に頑張ったり、最初だけ頑張ってその後体重が元に戻ってしまうのは禁止です。
中間目標は、今の調子かちょっと頑張れば目標は達成できそうというくらいの数字に設定して緩めに判断します。
ここまで条件を決めて、大富豪はちょっと無理をさせすぎかな?
と考えました。
なので、目標を半分クリアすれば1.5億は貰えることになりました。
さらに弁護士が契約書を作り、銀行が賞金を管理しているので約束は確実に果たされるとしましょう。
どうですか?
100%ではないけれど、かなりやせられると思いませんか?
50kgやせないといけない人も、1.5億は貰おうと25kgは最低やせられると思いませんか?
そう、人生を変えられるくらいのご褒美があれば、あなたは自分でやせられるのです。
もし完璧なパートナーを得られたら、必ずやせられる。
もう一つくらい、考えてみましょうか。
あなたの理想のパートナー、芸能人でもアニメや漫画のキャラでも構いませんがそんな人が目の前に現れて、あなたを全力で愛してくれるとします。
家事は全部してくれますし、生活に困らないお金は最初からあり、好きなだけ一緒にいてイチャイチャしてくれます。
当然、あなたの体調を心配して食事は完璧に計算された上に美味しいものを準備してくれますし、無理のない範囲で運動を手伝ってくれます。
大好きな人が、あなたのことを趣味や性格や顔まで全部好きになってくれる、夢のような生活です。
相手に負担をかけすぎて申し訳ないと思ったら、自分のできる範囲で家事を手伝いましょう。
ものすごおく、相手は喜んであなたのことがますます好きになります。
どうですか?
相手のためにも、やせようと思うし、きっとやせられると思いませんか?
そう、あなたは理想的なパートナーがいれば必ずやせられるのです。
結論:最強のダイエット方法は「食事を楽しむ」こと。
ここまで読んできて、あなたのダイエットはすでに20%くらいは成功しています。
だって、「自分はどうにかすればやせられる」と思ったでしょ?
あとは具体的なダイエット方法ですね。
いろいろありますが、最強のダイエット方法は実は「食事を楽しむこと」なのです。
だって、食事を我慢して無理して運動したら大変で続かないです。
ダイエットで一番大きい壁は、社会や家庭に作られた、あなたの中にある固定観念なのです。
根本をよく考えれば、普通に食べていれば運動はちょっとだけでも太らないはず。
あなたに必要なのは食べる量を極端に減らすことじゃなくて、普通の量を普通に食べることなのです。
だから、食事を全力で味わってみて下さい。
具体的には、こちらの本にある方法。
口の中に入れた食べ物を舌にしっかり当てるのです。
そして、毎回食べたものをノートかメモ帳に書いてみて下さい。
最初は全部じゃなくていいです。味が濃かった、薄かった、美味しかった、まずかった。
気になったものだけで大丈夫。慣れてきたら味を思い出しながら食べたものを全部書き出しましょう。
注意点としては、スマホやPCに記録するのではなくて紙にペンで書くことです。
絶対にノートやメモ帳など紙に書いたほうがやせる確率が上がります。
大丈夫、誰にも見せる必要はありません。
安心して書いて下さい。
体重なんかも毎日量って書いたら、ダイエット成功率は100%を越えちゃうと思います。
毎日ノートに食事が美味しく食べられたかどうかを書きましょう。
さて、食事に集中して味をしっかり感じると、食べる量は必ず自然と減ります。
食事を楽しむ。
本気になれればこれだけでほぼ確実に体重は減るはずです。
何度でも言います。
あなたは元々必ずやせられるはずなのです。
今は長年他人に押し付けられてきた心理的バリヤーが働いているだけ。
あえて今までのダイエットとは違う、食事を楽しむことを試して下さい。
お菓子もアイスも炭水化物も、なんにも我慢する必要はありません。
ただし、本気で。
本気で食事を楽しんで下さい。
ノートが1冊・2冊・3冊と埋まる頃には、必ずやせられます。
さあ、ちょっとコンビニに行ってメモ帳かノートを1冊とペンを買ったらその瞬間からダイエット開始です。
今までなりたくてもなれなかった、本当の、理想の自分になるために食事を全力で楽しんでみて下さい。
あなたらなら、必ず、できますよ。
体重計に載ることを怖がらないで。
食事を楽しんで1ヶ月も経てば自然と減り始めます。
ペンを買いに行くのが面倒くさい?
それならAmazonからどうぞ。
色が変えられるので味の感想の付け足しにもぴったり。
ノートを買うのが面倒くさい?
それならAmazonからどうぞ。
値段の割に高級感が合って、毎食使うのにもぴったりです。
もう一度、太らない食事の仕方を解説した本をどうぞ。
ダイエットの本でまず1冊選べと言われたらこれを迷わず薦めます。