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凡才ですから

凡才だから努力して一日ひとつだけ強くなる。スキル獲得とオタク知識の情報発信と記録。

巨人の肩に乗れ。「たいていのことは20時間で習得できる」今こそ僕は知の高速道路を最速で駆け抜ける

この物語はほぼリアルを元にしたフィクションです。

 

 

「たいていのことは20時間で習得できる」を読んで再び立ち上がることを決める

 

はー、久しぶりにすごい本を読んでしまった。
僕もいいかげんに社会復帰しないといけないな……。

 

男はそう呟くと雑然とした部屋の中で一人天井を仰いだ。

 

ん?

 

手元のkindleが画面から柔らかな光を放ち始めたのに気づく。

その光はだんだんと強くなり、

やがて部屋を覆い尽くす洪水のように溢れた。

 

な、何だったんだ?

 

ちょっとしたスタングレネードのような閃光だった。

その光が晴れ、視界が戻ったとき男は目の前に人影があるのに気づいた。

1K6畳の自分以外いないはずの部屋の中に、近所の高校の制服を着た女の子が立っているではないか。

 

あはは、そんなん驚かんでもええやん。わたしはな、タイヘイくんのお手伝いをしに来たんよ。

まごうことなきオタクのタイヘイはアニメや漫画であればよく見るシチュエーションに可及的速やかに順応した。

把握したいけどそれじゃよく分からん。詳しい説明を頼む。

話が早いなあ。 えっとな、私は人生をやり直したいっていうタイヘイくんの思いに引き寄せられた妖精さんみたいなもんなんや。

妖精さん?

オタク風に言うと、ハンターハンターの具現化系の念やな。 きみにしかわたしの声は聞こえないし、わたしは物に触れたりもできひん。

ほえー

目の前の少女は机の上のペンを持ち上げようとするがその手は通り抜けるように空をつかむ。明らかに、人のそれではない。 これにはさすがのタイヘイも驚いた。

……それで、僕は確かに人生をやり直したいって思ったけど君は何ができるんだい?

ふふ、わたしはな、時を巻き戻すことはできひん。 宝くじを当てることも、株の値上がりも分からん。 タイヘイくんを異世界に飛ばすこともできんし、魔法も超能力もあげられん。 ただひとつわたしが君にあげられるのは、不屈の意志や。

タイヘイくんが自分の夢を叶えるために決して諦めない限り、 それに近づき続けるサポートができる。 「たいていのことは20時間で習得できる」を読んで決めたんやろ? もう一度挑戦することを。

うん、結果がどうなるかはわからないけど、やれるだけやってみたいと思ってる。

 

1万時間の法則で諦めた夢を再考する

 

そもそも、なんであのとき夢を諦めたのか君は覚えとるか?

 

就活の代わりに書いた自信のあった小説が新人賞に通らなかったから……。

 

そうやな、でも高校時代短編もろくに書けんかったのが大学を卒業する頃には長編きっかり完結させられるようになってたやん。

 

2ヶ月で2本、約20万字書いて1本目は1次落ちやったけど2本目は1次突破してきちんと君は成長しとったんや。

 

今思うと続けてれば良かったって結構後悔してる……。

 

そうやな、でも、遅すぎることなんてないんやで。少なくとも世界が明日滅びるわけでもないし、君が死んでまうわけでもあらへん。

 

大学時代に読んだ本に載っとった1万時間の法則、覚えとるか?

 

うん。ビートルズとか天才って呼ばれるレベルになるには才能とかとは別に1万時間の訓練がいるってやつね。

 

そうや、でもあれやと遠大すぎてなかなか達成できる人は少ないやろな。

 

僕もそうだった。

 

気にする必要はないで。もちろん努力する必要はあるけども、頭を使お。凡人には凡人の、弱者の戦略があるんや。

 

それが先人たちの経験と知識をフルに生かした巨人の肩に乗るっていう選択なんや。

 

実際的なスキル習得としての最低限の20時間

 

「たいていのことは20時間で習得できる」の中で筆者はいろんなことに挑戦しとるな?

 

うん、プログラミングとかはありそうな話だったけど
囲碁とかヨガの話はちょっと普通の自己啓発の本と違って面白かったな。

 

そうやな。面白いのは、あの本で書かれているスキルっていうのは極めて実際的なもので、ビジネス的なスキルとはちょっと違う。何かそれまでできなかったことができるようになるっていう経験を伴うところや。

 

でも本当に20時間で何かができるようになるのかな?

 

大学の授業1学期分て思うと結構な量あるで。

 

あ、1回の授業が90分間×15回で20時間ちょいか。

 

そうや。一度英語を受験勉強で覚えとったから、第二外国語は半期でも中学2,3年分くらいまでいけたのは感覚的に分かるやろ?

 

なるほど、確かにそう思うとあながち的外れじゃなさそうだ。

 

これ、小説書くのとかに応用したらどのレベルになれると思う?

 

! ちょっと考えたことなかったな。
お話を作る力とかってスキルとしてきちんと考えたことなかった気がする。

 

そうやろ? ましてや君は既に2本長編を完結させていて、評価シートとかあるいは自身でも強いところ弱いところがそれとなくわかっとるはずや。今こそ最速で夢に近づけると思うやろ?

 

ここは「ウェブ進化論」から10年後の世界

 

なんだかすごいやる気出てきた……!

 

ええことや。あと気になることってなんかある?

 

そうだな……。
スポーツとか楽器と違って小説って上手くなってるか計測が難しいんじゃないかな? ってことぐらい?

 

なんや、そんなこと気になるん?
全然問題ないで。
覚えとるか、昔に読んだ「ウェブ進化論」。

 

ああ、懐かしいなー。

 

学習の高速道路は整備されたのか?

 

あの本が出てから10年で世界、かなり変わっとるで。
わかりやすいところで言うと、将棋どころか囲碁もプロがAIに負けるのが普通になってきとるし。

 

電脳戦とかグーグルの囲碁AIとか話題になったもんね。

 

そうやろ? プログラミングとかデザインとかそういった分野はウェブと相性が良くて使うだけやなくて学ぶ方でもいろんなサービスも出てきとる。

 

小説は……、「小説家になろう」か!

 

そうや。
「アクセル・ワールド」とか「ダンまち」は元が投稿サイトで新人賞通ってから世に出たけども、 「魔法科高校の劣等生」とか「このすば」あたりは完全にウェブ初でアニメ化まで行ったやろ?

 

いろいろいちゃもんみたいなことを言われることも多いけど、確かに10年前とは状況は変わってるんだな……。

 

「なろう」とか「カクヨム」はアクセス数で読者の反応見るとかマーケティング的な部分やと相当最先端行っとるな。 出版社が売り上げをテレビの視聴率的に測っとる間にウェブ小説の利点を上手く活かせたら爆速で広告の効率改善しとるグーグルとの差ぐらいは出る可能性あるで。もちろんそれだけじゃ鍛えられない力もあると思うけども、 漫画のアンケートとかに比べるとはるかに効率ええと思うで。

 

そうか、プロになれるかどうかはともかく3次選考まで残るとかまでは正しい努力をすれば行けるんじゃないかこれ……?

 

組み合わせによる戦略を選ぶか信念を選ぶか。そして持たざる者の第三の選択肢

 

そんでこれはもうちょい先の話になるけども。

 

うん。

 

迷ったら流行と自分が得意とする分野を組み合わせればええんや。

 

 

スキルとして高速で訓練する基本はしっかり抑えるべき部分ではあるけれども、基本だけじゃ売りにはならんってことやね。

 

確かにプロとしてやっていけてる人には何かしら個性があるっぽい。

 

まあ、才能って結局は後からの評価やからこれやりたいってものがあればあえて流行は無視して一点突破もありやで。
「俺ツイ」あたりは自分の好きで押し通したその流れやね。

 

でも書きたい話はいろんな種類があるけど、そんなに売りとかどうしてもこれ書きたいってジャンルはないよ、僕。

 

まあ自分では気付いてないってこともあるかもしれん。 本当に何にもないなら取るべき道は1つや。今から何かの専門家になるっちゅう道。

 

1万時間の法則を考えるとかなり厳しいんじゃない?

 

そこまでは求めてへん。それでも自分で好きとか興味のある分野を勉強したらかなりのレベルにはなれる。

 

例えば世界史でセンター試験90点取る勉強と、「ヴィンランド・サガ」を描くためにする勉強って必要な時間的にはそれほど変わらんとちゃうんかな?

 

範囲を狭めると同じ労力でも深く学べるのか。

 

そうやな。タイヘイくんが今興味ない、例えばファッションでも仕事として集中的に取り組んだら大抵の知識は1年とか長くても2,3年もあれば入るしなんやったら自分でデザインとか縫ったり製造まで一通りできると思う。

 

「なれる!SE」とか「理系の人々」なんかは業界小話はともかくリアルな技能の話は意外と少ないんだよね。

 

そうやな。「ヒカルの碁」とか「3月のライオン」「りゅうおうのおしごと!」も専門知識をひけらかすような話は少なくてストーリー進める方にエネルギー割いとる感じやし。

 

リアル寄りじゃなくてもファンタジーでも「ハガレン」みたいに錬金術特化とか何かに極振りした方が結局名作多い感じするな。

 

まあ創作やとそんなところやな。とりあえず優先順位としては生きてく上での保険をかけるっていう意味合いとマーケティングの練習も兼ねてウェブサイト作ってみたりしたらええと思うで。

 

まあそのあたり、そもそも何を頑張るのか、どうやって努力するものを決めるのかとかはまた明日にしよか。

うん、ありがとう。
ええと、なんて呼べば良いのかな?

妖精さんやとイマイチやしなあ。タイヘイくんが考えて?

うーん、どうしよう……。
あ、頑張る僕のところに来てくれたからバル子でどうだろう。

わかった、じゃあわたしは今日からバル子や。あらためてよろしゅうな!

うん、よろしく! バル子!

このようにして、タイヘイとバル子の奇妙な共同生活が始まったのだった。

 

 

追記:実際に絵の練習に20時間取り組みました!(おそらくネット上では初?)

www.bonsai-desukara.com