凡才ですから

凡才だから努力して一日ひとつだけ強くなる。

すべてのビジネス書を過去の物にした「残酷過ぎる成功法則」は最高の本!!

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最近あなたは本を読んでますか?

 

本屋やAmazonでランキング上位にあるビジネス書とか自己啓発本ばっかり読んでませんか?

 

私も大学に入ってからそういった本に触れるようになり、社会人になってからは小説などよりもそちらを多く読むようになっていました。

 

で、気づくわけです。

 

あれ、似たようなことばっかり書いてない?

 

 

ビジネス書とか自己啓発本って読んだ時は達成感があるんですけど、それが実生活に役立ったかっていうと実はほとんどそんなことはないんですよね。

 

なんならベストセラーのビジネス書より漫画の方が役に立つことが多いくらいです。

 

そういった実感とか経験を前提にして、あえて言います。

 

「残酷過ぎる成功法則」がすべてのビジネス書と自己啓発本を過去の物にした最高の本だと。

 

 

ぜひ手にとって読んで欲しいので、この本の重要なポイントについてまとめます。

 

エビデンスベースという大いなる転換点

この本で一番重要なのは監訳者による序文です。

 

序文では、

いろいろな成功法則が語られているがどれが本当に効果があるのかは今まで不明だった。

それを解き明かすため、エビデンスベースで成功の法則を吟味した。

という説明をしています。

 

この「エビデンスベース」という思考形態を身につけることは、人生を自分の望むものにする上ですごく役に立つと思います。

 

引き寄せの法則があるかないか論争は終結する

じゃ、そもそもエビデンスベースってなんなのさ?

 

ここで一つ、有名な成功法則のひとつとして語られている「引き寄せの法則」について考えてみましょう。

 

引き寄せの法則とは簡単に言えば、本気で実現できると信じた事柄は実現する、というものです。

 

非常にうさんくさいですよね(笑)。

 

いや、どうやっても無理なものは無理だろ。

いろいろ言われているけどこの法則で成功したから事実だ。

カルト宗教みたいじゃない?

 

長く読まれている本だけに意見や感想はいろいろあります。

 

これをぶった斬るのがエビデンスベースという考え方です。

 

あるかないか、最初に決めてかかるのは予期していなかったものが正しかったとき、意外な結果を排除することに繋がるから良くない。

じゃ、統計をとったりして証拠を集めて検証しましょう、ということです。

 

具体的には、例えば1万人が引き寄せの法則を試したとして、その内どれくらいの人数が望みを叶えたのか。

 

望みを叶えた人に共通してた部分はなんなのか、叶えられなかった人に共通していた部分はなんなのか。

 

じゃあ引き寄せの法則の中でも正しい部分と間違っている部分があるぞ、それはどれとどれらしい。

 

そういったことを検証して、ある法則や考え方などが正しいかを明らかにしていく。

これがエビデンスベースというものの考え方なのです。

 

成功者の言葉には生存バイアスがかかっているという前提

有名なコンサルタントとか経営者はビジネス本をよく出しますよね。

 

ソフトバンクの孫さんとか元ライブドアのホリエモンとか、人によって好き嫌いも非常に激しいです。

 

ただ実際には正しいか正しくないかは個人の好き嫌いを越えたところにあったりします。

 

かといって成功者の言葉が全て正しいとは限りません。

 

その理由としては成功者の言葉には生存バイアスがかかっているからです。

 

この場合の生存バイアスとは具体例で言うと、100人が同じことをして成功するのが1人だったとした場合、成功した1人が財力だったり言葉の影響力が凄く強くなってしまってその人の声だけが世間に出てくるということですね。

 

仕事を掛け持ちして休み無しに1日20時間働けば、フリーターでも年収は700万を越えますがおそらく、死にます。

 

某ブラック企業大賞である賞を取った会社の社長は、起業するために何年か仕事を掛け持ちして初期の資金を作ったと語っています。

 

このとき、トラックの運送で何度か本当に眠くて事故を起こしそうになったが頑張ったから今の自分がいるという武勇伝を語っています。

ですがこれで事故ったり身体を壊した人が実は日の目を見ないところでたくさんいるよ。という話ですね。

 

最近になってブラック企業の社長とかが責められるようになったのは結局自分にしか通用しないやり方が根底にあるからだと思ったり。

 

つまり普通の人に役立つ、あるいは一定の確率で再現性がある法則じゃないと意味ないよね、ということです。

 

これを検証するのがエビデンスベースという考え方で、「残酷過ぎる成功法則」はそうした考えのもとで様々な成功法則を検証しているのです。

 

政治も経営もエビデンスベースになっていく未来

エビデンスベースという考え方がすごいのは、政治や経営といったそれまで人間が考えるべきとされていた分野を大きく変える可能性があるということです。

 

例えば学校教育という分野で言えば、1時間目に数学があった場合と2時間目に数学があった場合、同じ授業でもどちらの方が成績が上がりやすいのか、あるいは関係ないのかが計測できます。

 

もっと言えば、どの教材を使えば成績が伸びるのか、宿題はどれくらい出したほうが良いのか、出すならどういった宿題を出せばよいのか。

それらを一つ一つ検証して今よりも効果の高い方法を選ぶことが出来るのです。

 

スポーツの分野などは激烈な競争にさらされていて、やることも社会生活よりもシンプルなのでこのエビデンスベースという考え方が比較的浸透していると思います。

 

うさぎ跳びとか従来の腹筋運動は身体に悪いとかは聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?

 

エビデンスベースになれば最低賃金や残業時間制限はどれくらいであるべきなのか、生活保護はいくらが一番社会復帰を促しやすいのか、といった問題にも一定の筋道をつけることができます。

 

もちろん、すべてがすべて数字だけ見るわけにはいきませんし予算にも限りがあります。

それでもエビデンスベースという考え方は、多数の人間に関係する企業や国家を運営する時にはとても役立つのは間違いありません。

 

特に統計学が認知され始め、AI・人工知能が発達してくるこれからの世界では人の仕事も転換を余儀なくされることが予想され、必須となっていくのではないでしょうか。

 

で、結局成功には何が必要なの?

エビデンスベースという考え方の重要性は十分に説明しました。

 

ここからはエビデンスベースを元に明らかにされた、特に興味深い成功の要因の説明をします。

 

残念ながらハードワークは必要だが……。

悲報:成功するにはハードワークが必要。

 

本の中では、人並み外れた成功には結局ハードワークが不可欠ということが書かれています。

 

さっきちょっとブラック企業についても触れましたし、ワークライフバランスなんて言葉が出てきた昨今では実に残念な結論です。

 

でも、ちょっと待って下さい。

 

本当に人並み外れた成功があなたには必要ですか?

 

世界一のスポーツ選手になるとか、長者番付でトップになる(資産10兆円クラス)とか、そこまでなりたいですか?

 

常に競争のストレスにさらされたり、分単位で仕事に追われたり、趣味や家族とのの時間もろくに取れない。

 

元野球選手の新庄さんなどは、外国に移住したらちょっと外食とかで出かけても誰にも気づかれないから気が楽だなんて語っていたりします。

 

ほとんどの人には、他のすべてを犠牲にしてでもほしい成功なんてないんじゃないでしょうか?

 

収入はたしかに多ければ多いほどいいですけど、年収1000万を超えれば普通に生きていて必要なもの、ちょっと背伸びして欲しいものはほとんど手に入ると思います。

 

研究として、アメリカなら7万5000ドル程度(750万)、日本なら500万程度でそれ以上年収が増えても幸福度はほとんど上がらない、むしろ1500万を超えると幸福度は下がるという結果が出ていたりします。

 

ちなみに、国税庁のデータだと年収1000万超えは3.9%、800万超えなら8.2%、700万超えなら12.2%です。

 

幸福という観点からすると、10人に1人くらいの年収までアップさせたらあとはきちんと休めたりストレスがない仕事の方が人生のコスパは良かったりするのです。

 

毒親からは逃げろ・他人への対応は鏡が原則・それでも5回のうち4回は人に優しくせよ

ちょっと寄り道をしましたが、実際に成功の法則の中でも特に気になる点を見ていきます。

 

やはり気になるのは対人関係。

 

人に優しくすることが正しいのか、それとも自分本位に利益を求めるほうが正しいのか。

 

短い期間ではなく、長い期間で見たら結局どちらが得なのでしょうか?

 

「残酷過ぎる成功法則」の中で語られたのは、

無私無欲で人に良くするよりも10段階中で8くらいは人を信用すると答えた人の方が成功しているという調査結果でした。

 

さらに対人関係で重要なことがもう2つ。

 

1つは極端に悪い環境、つまり一緒に働く人が悪い人ばかりのところにいるべきではないということ。

 

不正やごまかしが当たり前の環境にいると、あなたがそうでなかったとしても影響を受けるというのです。

 

よく言われる、付き合う人間次第で自分が変わるというのは本当なのですね。

 

これを少し範囲を広げると、

毒親からは離れるべき

いじめられたらさっさと逃げるのが正解

ブラック企業に付き合うな

ということになりそうです。

 

もう一つのポイントは、

まずは他人と強調することから始め、他人には良くされたら良く返し、悪くされたら同じように返す鏡のようにしっぺ返しの対応が有効だということ。

 

その上で嫌な相手に全て同じように返すのではなく、(全てに対してではないにせよ)相手を許すことが長期的には有効だとされています。

 

 

ここまでをまとめると、

組織や人といった環境は良いものを選べ!

他人と強調することから始めろ!

基本は良くされたらよく返す、悪くされたら悪く返す!

全部じゃなくていいから悪くされたときに許すことも大事!

ということですね。

 

なお、5回に4回は人に優しくしろというのは10段階で8くらい人を信用すると答えた人が成功しているということから私が考えました。

本には載っていないのであしからず。

 

結論:4つの要素を2つの視点で調整することが成功の条件

他にも面白い話題がたくさん「残酷過ぎる成功法則」の中にはあるのですが、

はやく成功の法則を知りたいというあなたのために結論をまとめます。

 

簡単にまとめると、

成功の秘訣は自分がどんな人間か知り、どんな人間を目指したいかのバランスを調整することにある。

バランスを取るために考えるべき要素とは「達成」「意義」「幸福」「育成」の4つである。

ということです。

 

4つの要素を詳しく解説すると、

達成:ある業績で他よりも優れること

意義:身近な人に良い影響を与えていること

幸福:生きることから喜びと満足感を得ていること

育成:他人の未来の成功を助けること

となります。

 

加えて言うと、自分を知って適切な仕事を見つけた後はその中でも力を注ぐべきところとそうでないところを小さく試して把握するべきだと書かれています。

 

本の中で特に重要だと感じたことと結論は以上です。

 

すべての要素を細かく私が解説するよりも、ここまで読んで興味が出た方はぜひ「残酷過ぎる成功法則」を読んでみて下さい!

 

全部の要素を書かないのは、実は本を読むこと自体が成功に必要な前提にある「行動」 そのものに繋がるからだったり……。

 

理想の結婚相手の見つけ方や引き寄せの法則の悪影響と克服方法など、面白い分析がまだまだありますよ!

 

絶対にオススメです!!

 

2017年末現在ビジネス書の中でベスト!!

胸を張ってオススメです!