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3月のライオンで僕が唯一おそれていること

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どうも、タイヘイです。

 

最近アツいですね、将棋マンガ「3月のライオン」。

 

アニメのできもすごく良かったですし、実写映画も中々丁寧に作られていて好感が持てます。

 

僕は自分が創作をすることもあって作品に触れるとき、結構変なことを考えることが多いです。

例えばスポーツ競技などのテーマを主軸にした「題材型」の作品と、人間関係を中心にした「青春型」という分類で見るとこの作品はどっち寄りだなとか。

 

最近では特にスポーツの分野で取材がしっかりした「題材型」の作品が増えていると感じていますが、「3月のライオン」はその両方をいいとこ取りした数少ない名作だなと初めて読んだとき思わずうなってしまいました。

 

そんな「3月のライオン」ですが僕はこの作品を読んでいて、1つだけものすごくおそれていることがあります。

 

それは主人公である桐山零くんのライバルである二海堂晴信について。

 

サブキャラも魅力的なのが「3月のライオン」ですが、その中でも特に人気のキャラクターが二海堂です。

 

初期は零くんにも、さん付けされていてちょっと邪険にされていましたが話が進むごとに受け入れられていきます。

零くんの人間的な成長はヒロインである川本家3姉妹との交流も大きいですが、二海堂もそれに匹敵するくらい影響が大きいと僕は思っています。

 

TVの大盤解説で叫んでしまうのはもちろん、二海堂の熱さは凍りついた零くんの心を溶かしても消えないほどのエネルギーがある。

 

僕がおそれていること、それは「3月のライオン」ファンの間でひそかに語られている、

二海堂は死ぬのか?

ということです。

 

実はいろいろな要素から、話が進むことで特に終盤のキーポイントとして彼が死んでしまうことが予想されています。

 

僕自身、順当に行けばその可能性は低くないと感じることも少なくありません。

 

だが、自分も含めてそんな予想にあえて物申したい。

 

今日は僕が零くん以上に好きな二海堂が死なない理由を語ろうと思います。

 

 

 

 

 モデル、村山聖9段から考える

 

二海堂にはモデルとなった人物がいると言われています。

将棋を知らない人でも知っている羽生さんと歳が近く「羽生世代」と呼ばれた棋士の一人、村山聖9段です。

 

実はマイナーですが村山9段を題材に「聖 -天才・羽生が恐れた男-」という漫画が描かれていたり、古い作品ですが同じく将棋を題材にした「月下の棋士」という漫画でも彼をモデルにしたキャラクターが出てきたりします。

 

特に「聖 -天才・羽生が恐れた男-」では彼が将棋と出会い、難病と戦いながら棋士になるまでと棋士になってからの壮絶な戦いが見事に描かれており「3月のライオン」で将棋に興味を持った人なら1度は読んで損はありません。

 

「3月のライオン」は食事が美味しそうに描かれる作品としても有名です。

そんな中、二海堂は食事を制限している描写が度々出てきます。

 

川本家で食事をするときもそうでしたし、特性のお弁当が色が薄いとかのところです。

 

特に川本家の食事シーン(1巻)では「たんぱく質控えめ」というキーワードが出てきています。

 

これは村山9段のかかっていたネフローゼ症候群を示していると断定してしまっても良い描写だと思います。

 

このネフローゼ症候群は僕も詳しくはないのですが現在の医療では完治できない難病指定されている病気です。

 

病気としてはこれを根拠として、ストーリー的には二海堂という親友を失うことで零くんがそれを乗り越えて強くなる展開が起こりそう、という二つの理由で二海堂が死ぬという予想がされているのですが、これは少し考えが安直だと思います。

 

村山9段の直接の死因は実はネフローゼ症候群ではなく、膀胱がんなのです。

 

もちろん、ネフローゼ症候群が根底にあることは間違いないようなのですが、

  • ネフローゼ症候群で腎臓が上手く機能しない
  • 膀胱に負担がかかる
  • 膀胱がんが発症する

という流れの方が正しい。

 

村山9段は27歳のときに膀胱がんが進行した状態で見つかり、大きな手術を経て1度は復帰をしたのですが、その後がんの再発と転移が見つかり亡くなりました。

 

逆説的に言えば、膀胱がんを早期に発見することができれば再発や転移を防げたかもしれないということです。

 

がんの治療に関しては村山9段のときから20年以上経っており進歩しているはずで、これも後に述べる理由と合わせて二海堂が生き残る理由になるかもしれません。

 

あるいはそもそも村山9段の膀胱がんが見つかったのが27歳のときであり、二海堂が同じ病気の経過をたどるのだとしたらそもそも物語がそこまで続く、あるいはエピローグを除いて(「ワンピース」の2年後のように)時間を飛ばして語られるかというとそこにも疑問が残ります。

 

これが二海堂が死なない理由の1つ目になります。

 

 

お金持ちというアドバンテージ

 

二階堂は作中でお金持ちのお坊ちゃんとして描かれています。

 

食事は豪華なお重に入った(おそらくプロによる)手作りのものですし、黒塗りのベッドが付いた大きな車で送迎されたり、何より普通の人ではまずありえない執事?というかお世話役のじいやがついているのです。

 

これは難病を抱える二海堂が生き残るのに大きなアドバンテージになります。

 

食事は花岡(じいや)がいないときは多少気が緩むようですが、普段から非常に管理されています。

 

村山9段は関西から関東の棋院に転籍した後、お酒を飲んだりすることもあったようですし「聖 -天才・羽生が恐れた男-」の中では一人暮らしだと食事の管理がなかなか難しかった部分も描かれていました。

 

花岡という心強い相棒がいるのに加え、お金持ち特有の人脈で入院する病院も良い所を見つけているでしょうし、食事に関しては一般家庭よりも遥かに良い環境が整っています。

 

また、先に語った膀胱がんの早期発見についても今は人間ドックの普及などを見ても一般層にもより詳しい健康診断が広まりました。

 

元から病気を抱えている二海堂はそういった面でも(花岡を含めて)敏感でしょうし、ここでもお金を気にすることなく、より専門的な健康診断を受けることができるのは言うまでもありません。

 

あるいは、膀胱がんになってしまったとしても国内最高の名医を見つけたり、場合によっては海外まで最新の医療を求めることも難しくはないでしょう(詳しくはありませんが、腎臓移植を受けるという可能性もあるのかもしれません)。

 

お金持ちというアドバンテージ、これが2つ目の二海堂が死なない理由です。

 

たいていの作品ではお金持ちは鼻持ちならないキャラクターとして描かれているものですが(スネ夫とか)。

 

ですが二海堂に関してはそんなことはまったくありません。

兄弟子で作中で最も優れた人格者の一人である島田8段の影響もあってか、熱さと(将棋以外では)素直さを兼ね備えた性格をしているのです。

 

もしもいざ海外で手術となったとき、将棋から離れたくないと悩んだとしても

「自分の将棋を大切にしろ、桐山!」

と二海堂自身が零くんに言ったシーンが

「自分を大切にしろ、二海堂!」

という流れに変わることが想像出来るとは思いませんか?

 

 

二海堂のヒロインは香子(かもしれない)

 

ここから先は妄想になってしまうのですが、二海堂のヒロインは香子説が最近僕の中でマイブームです。

 

そう、ちょいちょい嫌味を言いに現れる零くんの義理のお姉ちゃんのあの香子です。

 

二海堂が死ぬことばかり展開予想をしてる読者は騒ぎ立てるのですが、実はかなり年齢がいっている執事、花岡の方が先に亡くなる可能性の方が高いとは思いませんか?

 

そうなったとき、二海堂のメンタルと生活が両方荒れることが考えられます。

 

じゃあその場合に二海堂を支えるパートナーは誰になるのか、と考えると香子がぴったりなのです。

 

香子からしたら自分から父親と将棋を取り上げたように思っているコンプレックスがある上に、ちょっと最近生意気な零くんを懲らしめるのに協力するという動機があります。

 

あるいは、病気の妻を抱える後藤からお前に俺の気持ちは分からないとか言われたら激情家の香子のことですから、その流れの後で何かのはずみで二海堂の面倒を見てもおかしくはありません。

 

物語冒頭では二海堂の病気は伏せられていて零くんも詳しくは知りませんでしたが、その後作中で一度入院したこともあって後藤や香子の父など棋院関係者の耳にその情報が入る可能性は十分にありますし。

 

二海堂は香子の周りはいなかったタイプの性格をした人間です。

作中で二人がまだ出会っていないというのも非常に気になります。

 

気性の荒い香子と穏やかな二海堂。

最初は噛み合わない感じで肩透かしをしそうです。

 

その上で、苦しみながらも逃げずに文字通り命をかけて戦う二階堂を見るうちにそのギャップにやられて心が後藤から徐々に移っていくという展開がありそうだなあ……。

 

父親に言われて将棋を辞めた香子と、他に楽な道はいくらでもあったのに努力を重ねてプロになった二海堂。

 

対極に見えて一度本音でぶつかりあえば分かり合える気がします。実はかなり相性が良い二人なのではないでしょうか?

 

最後は海外に病気治療のため旅立つ二海堂を支えるために悪態をつきながら香子が付いていき、時間が飛んで名人になった零くんとそれに挑戦する二海堂の対局シーン――。

 

これが僕の最近考えている「3月のライオン」のラストなのですが、妄想が過ぎるでしょうか?

 

ちょっと本題からずれてしまいましたが、羽海野チカ先生が誠二郎(三姉妹の父)以外のキャラを完全に悪人としては描かなそうというメタ読みも入ってます。

 

香子に見せ場を作るとしたら二海堂との絡みが一番輝きそうなんですよ。

 

まあそもそもこの記事を書いているのも、読者の浅い読みをぶっ飛ばす、安直に死ぬのでも奇跡で病気完治とかでもない説得力のありかつ面白い展開で度肝を抜いてほしいということが根底にあるのですが。

 

 

 

以上が僕の考える二海堂が死なない理由です。

 

妄想も入っていますが多少は頷いてもらえる部分があったでしょうか?

 

ネタバレは避けますが、作品が掲載されているヤングアニマル本誌でもますます二海堂が活躍しそうな展開で続きが楽しみです。

 

いずれにせよもうすぐ公開の映画後編、秋放映アニメの2期とこれからも「3月のライオン」から目が離せません。

 

ありがとうございました!