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「星のカービィ」ひかわ博一先生断筆の本当の理由が明らかに!

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どうも、タイヘイです。

 

世の中にはいろいろな噂があります。

 

ゴシップとしては特に芸能人関係のものが多いですが、それ以外の分野でも半ば都市伝説めいた噂がネット上でまことしやかに流れていたり……。

 

漫画家などは特に噂になりやすい職業ですね。

 

『デスノート』『バクマン』原作の大場つぐみ先生が 『ラッキーマン』のガモウひろし先生と同一人物だとか。

 

今日はそんな噂の中でもコロコロコミックで連載していた『星のカービィ デデデでプププなものがたり』の作者であるひかわ博一先生が断筆した理由について、ゲッサン7月号で真相が明らかにされたのでこれについて説明しようと思います。

 

ひかわ先生断筆の噂とは?

『星のカービィ デデデでプププなものがたり』は任天堂から発売されている星のカービィシリーズを原作とした漫画で、1994年から2006年まで月刊コロコロコミックでひかわ先生によって執筆されていました。

 

元々コロコロコミックにはギエピー!で有名なピッピが特徴的な『ポケットモンスター』や『スーパーマリオくん』など任天堂原作の漫画が数多く掲載されています。

 

星のカービィもその内の一つで、ひかわ先生の作品が終わった後も別作品としてカービィの漫画は続いています(別作者による完全に別シリーズ)。

 

ではポケモンやマリオが長寿作品として続いているのに対し、星のカービィというそれらに匹敵するキラーコンテンツの作品が終わってしまったのか?

 

ネット上でこれに対する解答として上げられていたのが、コロコロコミックを出している小学館の編集者の対応が悪く、ひかわ先生がうつ病になってしまったというものでした。

 

これについては作品開始当初とくらべて出てこないキャラいたり、画風が変化したなどが理由に上げられておりファンの間でその理由付けのようなものがされていたりします。

 

ですが、コロコロコミックと同じ小学館のゲッサン7月号(サンデーGXと同じく月刊雑誌)でひかわ先生に対するインタビューを行った漫画が掲載され、衝撃の真相が明らかにされたのです!

 

 

衝撃的事実、ひかわ先生はカービィを描いていなかった……

ネット上の噂もあり、インタビューで触れられた話題の中心は断筆の理由。

というのも、ひかわ先生は星のカービィ連載終了後は読み切り作品も含めてイベントに際してメッセージを寄せる以外にはまったく漫画家として活動していなかったからです。

 

そこで語られたのは、想像もしていなかった真実でした。

 

連載が続き、しばらくした頃(10巻くらい)からメインキャラも含めてほとんどの絵を描くことをアシスタントに任せていたというのです。

 

その後、頼りにしていたアシスタントさんがやめたことで再度先生自身が作画する必要が出てきたことでそれに疲れて作品を終了させたというのです。

 

噂されていた編集者による問題行動やその影響などは一切なかったというのは最初に否定されています。

 

自分で再び作画をし始めた頃からだんだんと追い詰められていき、作風も暗くなっていったとひかわ先生は語っています。

 

そして、星のカービィが終わったときに本当に安心したとも……。

 

 

噂の出どころはどこなのか?サンデーのカラー原稿紛失問題

では、なぜそんな都市伝説めいたひかわ先生に関する噂が流れたのでしょうか?

 

ここからは推測になりますが、同じ小学館の雑誌である週刊少年サンデーで連載されていた人気作『金色のガッシュベル!!』の雷句誠先生問題が根っこにあるように僕は思います。

 

雷句先生によると、ガッシュを連載していた当初の担当編集者は作品の人気を出すために色々とアイデアを考えてくれたといいます。

 

有名なのが人気が出てきた頃に作品を無理せず長くするために過去の魔物というアイデアが出てきたのは担当さんのおかげだったというものです。

 

一方で、担当編集者が変わってからは商業主義的な無理な引き伸ばしやアイデアの押し付けカラー原稿の紛失などの問題が度々起こり、最終的に訴訟まで起こして小学館と雷句先生は決別することになりました。

 

 

この問題から小学館の漫画編集者には問題があるという噂が広がるようになり、同じ小学館系列の漫画雑誌であるコロコロコミックのひかわ先生の都市伝説につながっていったのではないでしょうか?

 

雷句先生が編集者に対して不満を抱くようになったのが2005年頃で、ひかわ先生が星のカービィを終了したのが2006年、2007年に雷句先生が訴訟を起こしたことからもちょうど時期的にもかぶってくるんですよね。

 

この訴訟時にはサンデーの部数は80万部以上ありましたが、8年後2015年にはサンデーの部数は30万部台までに落ち込みます。

 

そこでゲッサンで実績を残した市原武法氏に編集長が変わり、大々的な雑誌改革が行われたことからもこの編集者問題については一定以上の信頼性があるように感じられます。

 

個人的には最近のサンデーは『名探偵コナン』のような重鎮はもちろん、中堅の『BeBlues』『マギ』や、新人の『あおざくら』『初恋ゾンビ』など面白い作品がようやく増えてきたように感じており、ようやく改革の成果が出てきたのではないかなと思うのです。

 

 

 

いかがだったでしょうか?

 

ひかわカービィに対する噂の真相、かなり突っ込んだ内容でした。

 

インタビュー漫画としては、元々かなり面白いカメントツ先生の『漫画ならず道』ですがこの回は描けるギリギリの線を綱渡りした本当に素晴らしい、ある種異質な出来となっています。

 

言葉だけでは伝わらないと思うので、ぜひゲッサン7月号で読んでみてください。

 

 

ありがとうございました!

 

 

インタビュー漫画以外にも、『アオイホノオ』や『MIX』など人気作が多いのがゲッサン。最近の月刊誌の中ではかなりオススメです。